浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

高校での特別支援教育の充実を!

6月23日、市民活動団体のアクティブ(発達障がいの子どもの保護者と支援者の会)のメンバーとともに、山崎真之輔県議に同席のもと、木苗静岡県教育長に「高等学校における特別支援教育の充実を求める要望書」を提出してきた。

知的を伴わない発達障がいの子どもたちはほぼ高校に進学する。

しかし、「受験」があるため、高校へカミングアウトせずに進学。また、進学後も合理的配慮をお願いしても、担任のみでとどまり、教科担任にまで届かず、苦労しているケースが見受けられる。

f:id:meguhappy:20170626011107j:plain

その後、担当の方に詳しい意図を説明をし、現状や課題などについて意見交換をした。担当の一人は、高校の同級生で同じ女子バスケット部、一人は高校の後輩だったのはびっくり。

 

 

 <要望1>支援を必要とする生徒に対して『個別の指導計画書』及び『個別の教育支援計画書』作成の推進

 

小中学校は市町が設置者で、高校は県、設置が異なることでなかなか文書交換ができてこなかった。しかし、平成28年から保護者の了解を得て、指導計画書などの伝達をするように指導している。

指導計画書の作成は、県立高校の54.4%が実施。(といっても1名でも実施していれば、実施となるので、必要な子どもの全てではない)

また、合格発表後に高校側が中学に出向いたり、電話したりで、中学校での様子や配慮すべきことを聞いているとのこと、これは初耳。

 

<要望2>「特別支援教育」について教職員の研修の充実

特別支援学校をセンター化して、3〜4高校でチームをつくり、連携して学んでいると。

<要望3>進路先選択のため、各高等学校における学校生活のさらなる情報開示と教育委員会内に高等学校就学相談窓口の設置  

どの高校がどんな配慮をしているかがわからないため、「噂」などで選ばざる得ない現状がある。小学校入学前に浜松市が実施している区役所での「ガイダンス」などを進めて欲しい。 

 

<要望4>中退した生徒の「原因分析」を把握し、中退防止対策の推進

平成27年度、全日制で308人、定時制で346人が中退。年々中退する人数は減ってきているが、原因として発達障がいの2次障がいなどを掴んで欲しい。また、中退後のケアをすると同時に福祉などに繋いで欲しい。

 

<要望5>SSW(スクールソーシャルワーカー)の導入

県立高校でのスクールソーシャルワーカー(SSW)は、たった3校。

福祉、医療などとの連携をもっと進めて欲しい。

 

<要望6>高等学校における通級指導の充実

ソーシャルスキルトレーニングをする通級教室を一部の高校が実施している。しかし、内容が高校生活だけにとどまっていて、社会に出た時のためのものになっていない。ぜひ、さらなる充実をはかってもらいたい。

 

<要望7>県立高等学校のオープンスクールの日程拡充と充実

同じ日でのオープンスクールの高校が多い。中2から行けるようにして欲しい。

 

 

 

<以下が提出した要望書>

 

平成29年6月23日

静岡県教育長 木苗直秀 様

                               アクティブ 

 

 

高等学校における特別支援教育の充実を求める要望書

 

静岡県教育委員会には、日頃から教育行政にご尽力戴き、誠に有り難く心から御礼を申し上げます。

さて、来年度より「高等学校における通級による指導」がスタートします。

私たちの住む、浜松市におきましても義務教育段階での充実を要望しお応えいただいているところでありますが、40人クラスに2~3名以上在籍している発達障がいなど生きにくさを持った子ども達の教育の一貫性を保つ意味においても、高等教育の現場においての充実も必要であると考えます。

高等学校等への進学率が95%を超えている中で、知的に遅れがない支援を必要とする生きにくさをもった生徒も多く在籍しています。本人をはじめ保護者も障がいを認識していなかったり、受容できずにいることで、学校生活に困難を感じながら過ごしている場合もあります。

また、高等学校は進学以外にも就労など社会に出るすぐ手前の「集団で受ける教育機関」であり、大人としての社会的マナーやコミュニケーションスキルを身に付ける大切な時期にあたります。  

その意味からも、高等学校においての特別支援教育の充実及び合理的配慮をしていただけますよう、下記の項目について要望致します。     

 

 1、支援を必要とする生徒に対して『個別の指導計画書』及び『個別の教育支援計画書』作成の推進

2、「特別支援教育」について教職員の研修の充実

3、進路先選択のため、各高等学校における学校生活のさらなる情報開示と教育委員会内に高等学校就学相談窓口の設置   

4、中退した生徒の「原因分析」を把握し、中退防止対策の推進

5、SSW(スクールソーシャルワーカー)の導入

6、高等学校における通級指導の充実

7、県立高等学校のオープンスクールの日程拡充と充実

以上

<めぐみ活動予定 6月16日〜>

6月<めぐみ活動予定 6月16日〜>
16日(金)女性議員と女性管理職の懇親会
17日(土)ぬくもり市、
      東海北陸肢体不自由児父母の会
      薬剤師会総会、
      ボランタリア推進全体会議(静岡)
       政治と市民活動のいい関係分科会事例報告
18日(日)ぬくもり市
 
19日(月)厚生保健委員会市内視察
      (佐久間幼稚園、佐久間病院)
21日(水)百姓のチカラ総会
22日(木)福祉を考える会
      オールしずおかベストコミュニティ総会&講演会
23日(金)県教育長へ要望書提出(アクティブ)
24日(土)学芸高校文化祭
25日(日)放課後児童会相談会
      知事選挙
26日(月)染め織りマーケット反省会
27日(火)〜29日(木)
      厚生保健委員会視察
30日(金)市教委に要望書提出(アクティブ)
 
7月
1日(土)〜2日(日)福島視察
 

<めぐみ活動予定 6月1日〜>

<めぐみ活動予定 6月1日〜>
6月
1日(木)議会運営委員会、議会改革検討会議、
     地方議員と市民の勉強会(静岡)
2日(金)全員協議会、本会議(代表質問)
3日(土)磐田北高文化祭、家康楽市
4日(日)家康楽市、映画「奪われた村」
5日(月)本会議(一般質問)
 
6日(火)厚生保健委員会
8日(木)コンチネスサロン
9日(金)じねんじょの会
11日(日)アクティブ意見交換会
12日(月)はままつシャツ部
13日(火)議会運営委員会、遠州縞プロジェクト
14日(水)全員協議会、本会議(最終日)
      行財政改革・大都市調査特別委員会
16日(金)女性議員と女性管理職の懇談会
17日(土)東海北陸肢体不自由児父母の会、薬剤師会総会、
      NPOと政治(静岡)
18日(日)消防操法大会、ぬくもり市

めぐみ活動予定 5月17日〜

5月
17日(水)

www.ycam.jp

視察
18日(木)福祉を考える会
19日(金)全員協議会、5月議会本会議(初日)
20日(土)まるたま市
      子ども食堂見学(長上協働センター)
21日(日)染め織りマーケット
      三楽会総会、手をつなぐ育成会総会、
      第1回Open Artアート総会
22日(月)女もすなる都市計画勉強会
      社会福祉審議会(傍聴予定)
23日(火)きじの里視察
      遠州縞プロジェクト総会
24日(水)中区協議会(傍聴予定)
      ひかりライオンズ
25日(木)浜松女性議員の会
27日(土)上島小運動会
28日(日)雲を耕す会総会
      福祉を考える会「障がいのある子が親亡きあと 幸せに暮らせるために」
      長田治義さん追悼会
29日(月)アクティブ
      インクルージョン研究会
30日(火)政策創造塾キックオフセミナー(東京)
31日(水)障害福祉タウンミーティング
6月
1日(木) 議会運営委員会、議会改革検討会議
      地方自治体議員と市民のための政策研究会
     (静岡)
2日(金) 全員協議会、本会議(代表質問)

<めぐみ活動予定 5月7日〜>

<めぐみ活動予定 5月7日〜>
5月
7日(日) 浜松美術協会会員展、
      Asia Music Festival 2017 in Hamamatsu City
      着物を着ましょうの会
8日(月) 磐田北高打ち合わせ
      はままつシャツ部企画会
9日(火) 子どもの貧困打ち合わせ
10日(水)建設消防委員会
      航空自衛隊浜松基地事業説明会
      浜松美術協会懇親会
11日(木)学芸高校、コンチネンスサロン
12日(金)全員協議会、人事問題検討会議
      子どもの貧困打ち合わせ
14日(日)肢体不自由児親の会総会
15日(月)稲城市生涯学習視察(東京)
16日(火)人事問題検討会議
18日(木)福祉を考える会
19日(金)全員協議会、5月議会本会議(初日)
20日(土)〜21日(日)
      まるたま市、染め織りマーケット

21日(日)三楽会総会、手をつなぐ育成会総会
22日(月)女もすなる都市計画勉強会
23日(火)遠州縞プロジェクト総会
24日(水)中区協議会(傍聴予定)
      ひかりライオンズ
27日(土)上島小運動会
28日(日)雲を耕す会総会、福祉を考える会
      長田治義さん追悼会
29日(月)アクティブ

官製婚活は必要?

人口減少の原因となっている未婚化・晩婚化を解消するという目的で、地方自治体による出会いの場の提供等の婚活支援事業が実施され、目立ってきている。果たして、婚活支援事業は行政が本当にやるべきことなのだろうか?

 


後出しジャンケンで市が参入→民業圧迫

 

平成28年度から

平成28年度地域少子化対策重点推進事業実施報告/浜松市

として、婚活イベントが始まった。男女の出会いの場を提供、家族形成意識の醸成の講座に加えて、平成29年度当初予算では独身の子をもつ親向けのセミナーや交流会も拡充し、1340万円を計上している。

 婚活イベントでは、旅行や農業、スポーツなどの市の特色を入れた4つのコースを設定し、160名の参加を予定しているという。平成28年度は、150人定員に対して280人の応募があり、最終的に206人の受け入れをし、盛況だったようだ。


これまでもこうした婚活イベントは、市内の民間企業、小さなお店などでも多く行われてきている。後出しじゃんけんで市が進出してきて、市主催だから安心、その上安いということでは民間企業は圧迫されてしまう。実際に、同じようなカルチャーセンタースタイルで実施する業者への影響は少なからずあり、差別化を図っていかなくてはならないと頭を悩ませていた。

 

なぜ市民の自主的な活動を評価しないのか

 今年度から始まる、はままつ「親」婚活セミナー&交流会は、1年目に受けた相談件数の半分が親からの相談だったからだという。憲法24条にあるように結婚はあくまでも「両性の合意のみに成立」するものだ。そこに、行政や親が大人の自立しているはずの息子や娘たちに遠慮なく介入していくのはどうなのだろうか。

 以前の浜松市では、青少年施設などで青年たちが自主的な運営で、はたちの講座とか、青春の講座とか青年向けの講座が活発に開設されていて、出会いの場や友達作りの場、さらに教養を身に着けたりする学びの場を自らつくっていた。年間を通しての活動のため、自然と仲が深まり、毎年コンスタントに結婚するカップルが出ていた。

 ちなみに、平成22年度当時の青春の講座への委託金額は、わずか7万9000円だった。市民の自主的な活動を評価せず、一部の業者に丸投げすることってどうなのだろうか。

 

民間ではできないことに注力すべき

 さて、「官製婚活」はどの程度の効果があるのでしょうか。結婚に至るまでには、おつきあいの時間が必要です。その後のフォローはほぼないし、どの程度結婚に結びついたのか、後追い調査をするのは現実的ではありません。

 また、たった1回のお見合い的な婚活イベントでカップルがどんどんできるのでしょうか?先に紹介した、青年たちの自主的な講座の方が日常的で、自然なふれあいがあることが大事です。もし、どうしても行政が絡むなら全国から参加者を募集して移住を促進したり、中山間地で開催したり、民間では採算が合わないプランニングではないでしょうか。

 未婚や少子化問題を解決するには、何よりも残業を減らすなどの雇用環境の改善、雇用や収入の安定が必要だ。内閣府の「結婚・家族形成に関する調査報告書」によると、結婚3年以内の既婚者と未婚者を対象にした調査で、年収別に男性の既婚率をみると、 年収の増加に伴い、既婚率はおおむね上昇していく。

 既婚率は、年収300万円未満では1割に満たないが、300万円以上400万円未満では 25%を超えており、年収300万円を境に大きな差が存在する。年収が少ない男性ほど、結婚との距離は離れていく。男性の20歳代の非正規雇用の労働者の年収は300 万円に満たず、男性の20歳代の非正規雇用の労働者の大半は未婚となることが想像がつく。

 

都合の良い「人生プラン」の押し付けにならないか

 そして保育園整備も先決だ。待機児童数は、平成28年4月現在214人。特に第1子、1歳児が深刻で、フルタイム、育休明けでも入園できないケースが出ている。こうした貧弱な保育状況では、仕事と子育てとの両立は難しく、キャリア志向の女性には、結婚、出産を選びにくい状況だ。

 そして、私が官製婚活を危惧している一番の理由は、政策として行政が結婚を推進していくことによって、特定な価値観や人生プランを市民に一方的に押し付けていることになるという点だ。

 今回の浜松市の「地域少子化対策強化事業」の中には、高校や大学などに訪問し、人生設計に結婚や家族形成を前向きに描けるよう、情報提供を行う「家族形成意識の醸成講座」の実施がある。そこで紹介している女性のモデルプランは、27歳で結婚し、仕事をしながら3人子供を育て、40歳で起業し、56歳でばあばになるというプランだ。

 結婚しないとか、子どもを産まないとか、同性と結婚したいとか、別の選択肢をプランするには、思春期な学生たちにとって大変勇気がいるし、また選択できるような枠組みとなっていない。ここから透けてみえるのは、女性は子どもを産むのがベスト、女性は仕事をする一方で、両親を介護し、定年後は孫の面倒を見るべきなど、「新たな固定的役割分担意識」だ。

 私は行政が特定の家族観やジェンダー観を誘導し、個人の生活意識にまで介入し、税金を投入することに強い懸念を抱いている。また、一方で結婚を望まない人やLGBT性的少数者)など、多様な生き方をしている人への配慮が含まれていないことも問題だ。自治体の「結婚から子育てまで切れ目ない支援」が、個人の人生の選択に介入してはいないか、慎重に検討する時期にきている。

 

 

2017年4月20日 政治山 掲載
https://seijiyama.jp/article/news/nws20170420.html

中田島砂丘、これからどうする?

もうすぐ浜松まつり

凧場に行った際、ぜひ中田島砂丘にも、足を運んで欲しい。

あなたの知っている砂丘でなくなってしまっていることをぜひあなたの目で確かめて欲しい。

そして、これからの砂丘をどうしていけばいいか、あなたの考え、聞かして欲しい。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


中田島砂丘の「今」を考えるシンポジウムに参加した。

中田島砂丘を未来へつなげるシンポジウム

 

10数年前に侵食が進んだことで、中田島砂丘から以前埋められたゴミが流出して、大きな問題になった時のことを思い出した。もう一度、現在の海辺の状態を多くの人に知ってもらうことから始めたい!

「みんなで楽しく政治しよう!+」第8回 - 浜松HAPPY化計画ブログ

 

現在、中田島砂丘に防潮堤工事がスタートし始めている。

http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-890/bouchoutei/index.htm

 


大阪大学の青木伸一先生は中田島砂丘の現状を見て
「砂丘が砂丘でなくなろうとしている」
「風紋は砂が移動していないとできない」
「元々ダムの影響で天竜川から砂の供給が少なくなっていたが、工事が進むと大きな影響が出るのでは」と
警告を鳴らした。

f:id:meguhappy:20170423141139j:plain


九州大学の清野聡子さんから、

「昭和30年代などの緑化運動やコンクリートのための砂の大規模調達があったが、砂丘を残したいという地元の想いがあったため、中田島砂丘は砂丘として残った。」

「地域の宝である砂丘の景色が変わると、皆行かなくなってしまう」

「少しでも傷ついた砂丘が戻るよう、今からできることを考えることが必要」

多くの人の命を守る防潮堤は大事。

でも、地域の宝である砂丘への影響をできるだけ、減少させることはできないか。
一度立ち止まって、まずは現状を知り、複雑に絡む関係機関、そして市民が丸くなって、考えることできないだろうか。

 

f:id:meguhappy:20170428233414j:plain

f:id:meguhappy:20170121115632j:plain

 

f:id:meguhappy:20170121114836j:plain