浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

気候非常事態宣言を〜一般質問から〜

近年の異常気象による災害、熱中症感染症の増加、農作物・生態系の変化などに見られるように、気候変動による地球環境の劣化は激しいものがあります。今月2日からスペイン・マドリードで始まっている世界190国が参加する 気候変動枠組み条約第25階締約国会議COP25に世界中の注目が集まっています。2015年パリ協定「2050年温室ガス80%削減目標」を達成できても今世紀中に気温上昇3.2度に達してしまう地球温暖化の速さからです。

 

昨年のスウエーデンの高校生グレタさんによるFFF(未来のための金曜日)ストライキに始まる16歳以下の子供たちの「私たちの未来を奪うな」という気候マーチが全世界で広がっています。若い人たちの気候変動への関心は高く、市内の高校生たちも「グローバル気候マーチ」を実施しています。先週もマーチを実施し、「暑くて、野球ができない」というパネルとともにマーチの映像が全国に流れていました。また、先月には静岡で大学生が中心となり、「グローバル気候マーチ」しています。若い人たちは、気候変動を自分たちの問題として捉えています。大人の私たちはその若い人たちの思いに応えなくてはなりません。

 

現在、世界中の国や自治体、学校、団体などでは「気候非常事態宣言」(CED)をし、迫っている気候変動の危機を周智している状況にあります。長崎県壱岐市鎌倉市議会は気候非常事態宣言を行っています。新たな情報として、長野県が都道府県初の宣言を行うそうです。本市も気候変動に関して、官民揚げて取り組む決意として、さらに全国のリーダー役をはたすためにも、政令指定都市初の「気候非常事態宣言」をするつもりはないか、鈴木市長に伺います。

 

2点目は、福祉避難所の事業継続計画についてです。気候変動により、自然災害が増えてきています。異常気象が今後も発生しやすくなると言われていることから、要支援者を抱えている福祉施設では特に、災害対応への準備が必要です。

平成30年10 月19日に、厚生労働省から、「社会福祉施設等における災害時に備えたライフライン等の点検について」という通知があり、社会福祉施設などの飲料水、食料などの備蓄、事業継続策定推進などの対策を求めていました。先の決算特別委員会の締めくくり質疑で、私は「多くの福祉施設は、福祉避難所に指定されている。福祉避難所を開くことができるためには、施設の安全確保とともに、職員体制などが事業継続できる見通しが必要だ。高齢者、障害者、子どもたちの施設の事業継続計画(BCP)策定の推進を進めていただきたい」と発言しました。決算ではここまでしか言えませんでしたが、今回は一般質問なので、直球で、事業継続計画の策定を促進するための施策、周知啓発、セミナーの実施、補助金交付などを行わないか、朝月健康福祉部長に伺います。

「図書館を全ての人が使える、情報拠点に」〜一般質問から〜

「図書館を全ての人が使える、情報拠点に」について3点、寺田文化振興担当部長に伺います。

1点目です。平成30年度に「浜松市図書館ビジョン」が策定されました。しかし、そこには具体的な計画が盛り込まれていません。計画のない事業展開はあり得ません。ビジョン実現に向けて、どのように計画を示していくのでしょうか。

 

2点目です。市民アンケート結果によると、市が進めている政策・事業に対して市民の認知度は低いものがあります。今年度の市民アンケートで、SDGsの認知度は20.7%で、名称も内容も知っていた人はたった5.8%でした。図書館は誰にでも開かれていて、無料で行ける場所です。その図書館に期間限定で『SDGs』コーナーを設け、SDGs関連の書籍、冊子、市や民間団体が企画するイベントなどを置くなどをできないでしょうか。広報はままつやホームページ、チラシだけが市民への情報提供ではありません。市が進めようとする政策や事業を積極的にPRするため、図書館を情報拠点として、活用すべきだと考えますが、いかがでしょうか。また、大学などの他の機関や市民団体と協働して、テーマ展示の充実をはかり、さらなる情報拠点化を進めるつもりはないか、伺います。

 

3点目です。本年6月に「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」(読書バリアフリー法)が成立しました。この法案は、視覚障害者だけでなく、発達障害、肢体不自由そのほかの障害により、書籍、雑誌、新聞などの読書環境を整備すると同時に、障害の有無に関わらず、すべての人が等しく読書を通じて文字・活字文化を享受できるようにするものです。障害者のほか、高齢者や外国人などの、図書館の利用が困難な市民に対して、どのように読書へのアクセシビリティを保障していくのでしょうか。法律では、地方自治体への計画策定の努力義務が図られているが、本市は策定する予定はあるかのかを伺います。

 

 

<再質問>

1点再質問です。視覚障害者への合理的配慮はわかりました。ディスレクシア(読み障害)や知的障害の方への合理的配慮についてはどのように考えていますか?

中学校の校則を調べてみました。

浜松市内の中学校48校の校則、生徒心得を調べてみました。

浜松市内の中学校の特徴>

全48校が制服で登下校するが、そのうち46校が学校で「校内服」(ジャージ、体操服)に着替える規定がある。

 *基本、体操服の裾はジャージに入れること *体育の後もそのまま?

<おかしい、校則>

1 男女別の制服、髪型

  • 全ての学校が制服を男女別に規定、女子はスカート

  *性的少数者トランスジェンダーXジェンダーなど)への配慮なし

  • 頭髪の男女別規定 30校  (そのうち10校が女子のみさらに規定)

2 下着の色、靴下の色指定

  • 下着の色を「白」などに規定 10校
  • 靴下の色指定  44校

 ワンポイントもラインもダメな学校 2校

3 暑さ、寒さは我慢せよ

  • うちわ、扇子を使用させない 2校
  • マフラー使用不可 2校、膝掛け使用不可 2校、ストッキング禁止 1校

4 黙って働け、黙働清掃

  • 黙働清掃 11校

5 他にもあった、おかしな校則

  • カバンにキーホルダーなどをつけない 18校
  • 女子の髪の毛を縛る高さを耳の下にする、ポニーテール禁止 6校
  • 女子はピン留めを使用しない 1校
  • 分刻みのスケジュール(3分前入室、2分前着席、1分前黙想など)20校

6 どうやったら変えることができるのか、わからない

  • 改正手続き記載なし
  • 子どもの意見表明権なし
  • 健康上の理由で不都合な点があったら、担任に相談という記載があった 2校のみ

 

生徒参画で、絶えず校則の見直しを    

  • 生徒、保護者と一緒に絶えず見直しをする
  • 廃止も含めて、自由に選択できる制服
  • マイノリティに配慮した校則
  • 生徒自ら考え、選択するスタイルへ
  • 校則をHPなどで公表し、外の目を入れる

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<校則を調べるきっかけ>

トランスジェンダー(戸籍女子、性自認男子)の中学生から、学ランを着て投稿したいのに、先生が許可しないので学ランで登校できないという相談を受けたことから。2015年の一般質問で、「教育委員会や学校に性的マイノリティ児童生徒に配慮を求める」を取り上げたことがあるので、教育委員会に相談した。と同時に、他にもこうした悩みを抱えている子どもたちがいるに違いない。それなら、校則にどう書かれているのか、全ての中学校を調べて、「みんなの問題にしていきたい」と、浜松トランスジェンダー研究会と一緒に、調査を始めた。

 

<調査>

浜松トランスジェンダー研究会と私のネットワークを使って、各中学校の校則を写メで送ってもらうと同時に、校則についての意見を集めた。48校中半分以上は集まったが、全ては難しかったので、情報公開制度を使い、48校分を集めることができた。

 

その後、浜松トランスジェンダー研究会の校則プロジェクトの人たちに集まってもらって、分析した。制服問題の他に、下着の色は白、マフラー禁止、黙働清掃などのおかしな校則も多くの学校で見かけられた。

他の自治体では、教育長や市長が、校則の見直しに言及しているところがあることを知り、一般質問で教育長の校則への考え方を質すことにした。

さらに、浜松トランスジェンダー研究会は制服についての調査報告、私は校則についての調査報告と役割分担をして、公表していこうとなった。

 

中学校の校則の見直しを!〜一般質問から〜

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<2019年12月10日・一般質問その2>

中学校の校則の見直しについて教育長に質問します。

市内48中学校の校則や決まりを市民団体と共同して調査しました。実際には校則という名前ではなく、生徒心得、生活の決まりなど異なる名前になっています。学校によって、書かれている項目、内容は異なっていました。浜松の特徴としては、登下校は制服だけれど、48校中46校は学校内では体操服・ジャージなどの校内服に着替えて授業を受けなくてはならないことです。保護者等からの聞き取りからは、体育の授業の後も着替えなしで、そのままか、上にジャージをきて、その後の授業を受けているとことです。夏は汗やほこりの匂いで教室内は大変ことになっているだろうと想像します。

多様性の時代に合わない、意味がわからない、おかしな校則が見られました。下着の色は白と決まっている学校は10校。下着の色をチェックするのでしょうか。人権侵害です。髪型も男女別に細かく決まっていて、ポニーテールは禁止、ピン留め禁止など、意味のわからない校則もありました。うちわ・扇子を使用してはならない、マフラー禁止など、暑さ、寒さは我慢せよということでしょうか。エアコンをまだつけられていないのが、申し訳ない。

黙って働けと書く「黙働」清掃が記載されている学校は11校ありました。先生の監視の元、黙って清掃する姿は軍隊かです。コミュニケーションや考えて働くことを求められる時代とは相反します。3分前入室、2分前着席、1分前黙想という分刻みのスケジュールには息苦しさを感じます。

なぜ、その決まりが必要なのか、生徒や保護者に伝わっているのでしょうか?合理的理由が説明できるでしょうか。さらに、保護者や生徒への聞き取りから、明文化された校則とは別に教員の側だけで共有する指導基準「裏ルール」があるようで、保護者や生徒はよくわからないまま、納得いかないまま、指導されているようです。

靴下にラインが入っているなどの少しの違いも指導の対象となる中で、「同じであること」「はみ出ないこと」に生徒たちは注意深くなっていきます。生徒同士でチェックし合うような空気が、いじめや不登校を生じる原因の一つではないかと思います。

学校には、外国にルーツのある子、障害のある子、コミュニケーションが苦手な子、アレルギーのある子、病弱の子、セクシャルマイノリティの子、貧困家庭の子など多様な子どもたちが通っています。また、現在中学生が将来生きる社会は、今以上に多様でグローバル、個人のオリジナリティが重要になっているはずです。

そこで、3点花井教育長に伺います。

1点目、すべての中学校に制服はあり、制服は男女別、女子はスカートと決まっていました(スラックスも可という学校が1校ありました)。そして、ほとんど学校で男子は詰襟、女子はセーラー服でした。ご存知のように、詰襟は陸軍の、セーラーは海軍の制服からきています。なぜ、女子生徒の制服はスカートでなくてはならないのでしょうか。性別によって決められている制服を着なくてはいけないことは、トランスジェンダーなどのセクシャルマイノリティの子どもたちにとって大きな苦痛が伴います。多様性に合わせた制服の見直しが必要だと考えますが、いかがですか。

2点目、将来、多様でグローバルな社会に生きていく生徒が通う校則・決まりは、どのようにあるべきだと考えていますか。

3点目です。校則の見直しについてどのように教育委員会では各学校に指導していくか、伺います。さらに、校則は生徒と保護者だけではなく、地域に広く開かれるべきだと考えます。ホームページに公表していくつもりはないか、伺います。

<再質問>

花井教育長に4点再質問します。

  1. 女子生徒はなぜスカートでなくてはならないのでしょうか。今後も女子生徒にスカートを強制していくのでしょうか。
  2. 各学校で校則を見直すという際、制服を中止するという結論が出た場合、教育委員会として否定しないか、確認します。
  3. 下着の色は白など、人権侵害に当たるようなものなどを指導のNGリストとして、教育委員会が作るべきだと思いますが、いかがでしょうか。
  4. 先の答弁では、校則の見直しは、生徒指導主事が研修を受け、見直し、改善すべき点があれば、必要に応じて、生徒や保護者の参画を求めるとありましたが、これでは、学校、教員主体の見直しではありませんか「必要に応じて」ではなく、主体である生徒の参画は、必要不可欠ではありませんか?

<意見>

柴山昌彦文科相は9月3日の閣議後会見で、学校の校則について、児童生徒や保護者が参加して絶えず見直しをしていく必要があるとの見解を示しました。児童生徒や保護者が参加して、絶えず校則を見直しをしていくことが浜松の見直し方針だと明言して欲しい。

 

押しつけられたルール、事細かなルールでは、生徒自ら選択し、創造する力を奪ってしまいます。校則にはどうやって変えるのかということがすべての学校の校則に書いてありませんでした、理不尽な校則に適応してしまうと、将来理不尽なことにあっても声をあげられなかったり、ブラック企業に勤めていても、それに適応してしまおうとという人間になってしまう。「理不尽に気づき、声をあげられる。主体的な人になれるよう、校則見直しに教育委員会として、力を入れて欲しいです。今回は、中学校だけでしたが、小学校、市立高校でも校則の見直しを進めていただきたいです。

「多様性」についての市長の考えを聞く

<2019年12月10日・一般質問その1>

市長は、今年度の挨拶の中で、たびたび「多様性」という言葉を使っていて、多様性を多用されていますね。戦略計画2020の基本方針でも、「多様性とイノベーションで理想の未来を創造」をキーワードとして使われています。

先日亡くなられた 元国連難民高等弁務官緒方貞子さんは、日本の進むべき道は「世界は多様性に基づく場所だということを心底から受け止め、自らも多様性を備えた社会に成長していくこと」だとし、創造性や社会革新の力は多様性からしか生まれない。と語っています。多様性やダイバーシティは、これから目指すべき目標ではなく、すでにここにある現実です。この現実を受け入れ、互いに認め合っていくことがまず大切と考えます。しかし、同調圧力が強い日本社会では、異なるものを排除しようとする傾向がありますし、一定数の方の中には多様性を受け入れにくい方もいるのが現実です。違うこと、マイノリティであることには、差別、偏見にさらされてしまうリスクがあります。

そこで、改めて「多様性」についての市長の考えと今後の政策への反映について、伺います。

<再質問>

   地域の多様性も含めて、「多様性」は浜松の大きな強みになっていくと思います。そこで1点、鈴木市長に再質問します。浜松は、「やらまいか精神」と外からの新しい風を受け入れる風土が根付いていて、寛容な市民性が多様性に富んだ人材を育んできたと話されました。しかし、一方で同調圧力が強く、多様性を受け入れることが難しいのも現実です。特に「同じであること」「はみ出さないこと」を校則や空気で縛られている中学生にとっては、人の多様性を受け入れるのが難しいのではないかと思います。浜松のこれからを担う子どもたちは、本当に多様性に富んでいます。お互いの違いを認め合い、多様性を発揮できる中学校になってもらいたいと思いますが、蜆塚中学校元生徒会長だった市長、どう思われますか?

答弁については、確定が出た時点で載せます。

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<めぐみ活動予定 12月15日〜>

<めぐみ活動予定 12月15日〜>

今年1年お世話になりました。

2020年もどうぞよろしくお願いします。

12月
15日(日)浜松介護サポートりらねっと総会
ブングボックス表参道店3周年パーティ(東京)
16日(月)政務活動研究会
17日(火)パートナーシップ宣言ワーキング
18日(水)議会改革検討会議
19日(木)全員協議会、本会議(最終日)
20日(金)

www.facebook.com


21日(土)サーラグリーンフィールドスポーツ広場オープニング
ドリフの平和講座&クリスマス会
23日(月)地方創生調査特別委員会
25日(水)教育委員会とアクティブ懇談

<めぐみ活動予定 12月1日〜>

<めぐみ活動予定 12月1日〜>
12月
1日(日)地域防災訓練、
    にこにこ共生まつり、
    シニア劇団浪漫座 
    バリアフリーコンサート
4日(水)映画「道草」上映会&シンポジウム

6日(金)全員協議会、代表質問、一般質問
    市民活動支援セミナー
7日(土)暴力追放と交通事故、薬物乱用防止市民大会
    ケアラー支援フォーラム(東京)
8日(日)伊佐地のマルシェ
9日(月)一般質問
10日(火)めぐみ一般質問(10時から)
11日(水)環境経済委員会
13日(金)福祉を考える会
14日(土)視覚障害者のためのICT支援事業
     上島、曳馬小学校合同忘年会
15日(日)ブングボックスパーティ(東京)
16日(月)政務活動研究会
18日(水)議会改革検討会議
19日(目)全員協議会、本会議(最終日)