浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

小児医療の現場

市内総合病院の小児科で働く勤務医の方にお話を伺った。

小児科の先生の忙しさは、本や新聞で読んではいたが、実際に話を聞いてみると、
やっぱりすざましかった。

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当直明けでも、次の日には普通に診察が入っている。
夜中の午前1時から4時ごろはしんどさが出ることが多く、
笑みが出ないこともある。

小児科医勤務医の世界では、36時間労働とかが常識化していて、
当直明けの午後、そのまま手術に入る先生もいるとか。

月に7回当直しているケースも聞いているとのこと。

患者さんのモラルが低下しているとも嘆いていた。
「なんで、うちの子を先に診てくれないんだ!」と怒ってくる親もいるとか。


また、お母さんの気持ちがわからないわけではないけれど、
夜中でなくっても次の日でも十分のケースも結構あるそうだ。

「このぐらいなら、明日でも大丈夫」と言ってくれるおばあちゃんの役割がなくなってしまって
るのかなと思うと話をしてくれた。


浜松では、平成22年度から現在の就学前までを医療費
助成を中学卒業まで延長する予定になっているけれど、と話をしたところ、
(市長のマニフェスト
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/square/room/jyuuten/index.htm

「知らなかった」と。

医療費助成が、救急や夜間に軽症なのに気軽に受診する『コンビニ医療」に
拍車をかける可能性があるかもと指摘された。

そして、たくさんの患者で重篤な患者さんの診察が後になってしまうことも。
また、今以上に忙しさが増すと医者の疲労感がたまり、病院から去っていき、
救急医療の崩壊につながりかねない。

その前に、ぜんそくなどの慢性疾患への補助や医師の確保がまず
先ではと疑問を投げかけられた。

いくら医療費が安くなっても、
肝心な医者が地域にいないってことも考えられなくない。


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4日の一般質問では、小児医療、小児救急の現状と課題について、質問をする予定だ。
今回、お話を伺ったことも参考にして、浜松の地域の小児医療崩壊にならないために
市が、市民が何をしていったらいいのかの議論を進めていきたい。