浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

昭和の初期から、無趣味な浜松?

「浜松のいう土地が、趣味的に殺風景を極めていることは、昨日や今日に始まった訳でなく、歴史的に定評のあるのである」
「無趣味な浜松と相場がきまっては、私たちは寂しい。寂しすぎてならない」
                   (現代文に直した)

現代に書かれた文章のようだが、実はこれは昭和5年発行の「富士郷土」という郷土雑誌に、高林兵衛さんが書いた「遠州浜松の味」という随筆だ。

さらにこの随筆の中で、大正時代にお札博士であったフレデリック・スタアルが浜松に来た際「浜松の私の昼飯が、かつて私の舌に上がった食事中の、最もまずいものだり、しかして価格がこれと反対に、私のポケットがかつて支払えるものの最も貴いれいであり、、、」という印象を持ったことを紹介してしている。
 *あらあら。


高林兵衛さんは、江戸時代から450年の歴史をもつ旧家「高林家」(現在の浜松市有玉南町)の人で、和時計の研究家として大きな業績を残している方だ。

昭和初期から、無趣味な浜松と指摘されていたと知り、なんだか笑えてきちゃった。

文化不毛の地、浜松って、昔からなんだ。