浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

須坂市視察その3/蔵のあるまちづくり

須坂市は明治から昭和初期にかけて近代製糸業によって繁栄し、今も豪壮な土蔵造りの旧製糸家建物や繁盛した大壁造りの商屋などの町並みが残されており、蔵を生かしたまちづくりが進められている。

須坂市では、中心市街地48haを「街なみ環境整備促進区域」と定め、街なみ環境整備事業を行っている。

街なみ環境整備事業は国庫補助事業で、須坂市では小公園や公衆便所など地区施設の整備と、
家屋の修理修景に対して補助金を交付する須坂地区歴史的景観保存対策事業を主に実施している。
歴史的な町並みとその環境を保全し、歴史を活かしたまちづくりを進めるための事業で、昭和初期までに建てられた建築物の修理費の2/3の補助、限度額500万円まで。



こうした一般住宅の街なみ環境整備事業の他に、地域の資源を活かした美術館、博物館などを配置し、交流拠点となしている。

明治時代の町屋を生かして、数多くの古民芸、明治・大正の着物などを展示している須坂クラシック美術館」。
須坂市の指定有形民俗文化財である笠鉾11基と屋台4台を保存展示している「笠鉾会館ドリームホール」。
江戸時代中期に創業し、須坂藩の御用達を務め、北信濃随一の豪商だった田中家に伝わる書画、漆器、衣装、玩具など貴重な所蔵品を展示している「豪商の館田中本家博物館」。

臥竜公園のそばに須坂アートパークがある。
文化服装学院名誉学院長の小池千枝氏(須坂市出身)が長年にわたって収集した世界中の民俗人形1200点余を展示している「世界の民俗人形博物館。
大正から昭和にかけて近代以降の版画を中心に展示している「須坂版画美術館・平塚運一版画美術館」。

しかし、こうしたハード事業だけでなく、ソフト事業も活発に実施されていた。

アートパークでの市民参加型の「クリスマスイルミネーション」/来場者約4万人
世界の民俗人形博物館での30段飾りと千体の雛祭り/2ヶ月間で観覧者約27000人
 *ちなみに今でも、全国からひな飾りが送られてくるとか。すごい反響に驚いているとの館長さんのお話だった。
全国25都市で実施されている「きもの日和」への参加(須坂では今年初めての参加)

民間の田中家博物館以外は、財団法人 須坂市文化振興事業団の主催。(施設は指定管理制度導入済)