浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

企業誘致事業は全体が見えないと。。

11月議会に、都田の県立農業経営高校跡地、高丘の運動広場の企業用地化に関して、補正予算(1億3800万円)が計上されている。

また、企業用地になるため、代替用地の整備として、市立高校野球場(半田グランド)、雄踏総合公園、都田総合公園の整備に関する予算が
計上されている。

今回の補正予算だけを見ると、全体像がわからないので、調べてみた。

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■高丘運動広場へアツミテックが。。
土壌調査、不動産鑑定で補正予算で340万円ほど計上。
土地は、市有地だが、建設公社が土地の購入費用の債務が「残り29億円」ほどある。
この処理をどうするか、今後課題だ!!

高丘運動公園の代替施設として
雄踏運動公園のサッカーグランド整備 約9700万円ほどかかる予定
都田総合公園のサッカーグランド整備に680万円

■農経高校跡地へヤマハ発動機が。。。
土地(15ha)は、土地開発公社がほとんど所有。一部民有地あり
11月補正では、その取得、補償、代替地の買い戻し、市道付け替え工事などで1億3500万円ほど計上。

市で実施するかどうか(県もあり?)は未定だが、今後の予定として、土地開発開発公社から、土地買い取りをし、造成、道路をつける
工事をしなくてはならない。


また、企業側は跡地の周辺の土地も必要ということなので、さらに約17haの民地を買収し、造成することになるという。

農経高校跡地と民地の買収&造成で、総額で莫大なお金が必要になる。

現在市立高校野球場で使用しているので、その代替地として、半田山グランドを整備することに。補正では設計費として1500万円。工事費は、約3億円ほどを予定。

■市の優遇措置は今年から拡大したところだ。

●用地取得と新規雇用に最大4億円
●設備投資に最大20億円
●固定資産税、都市計画税事業所税(資産割)相当額最大6億円
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/businessindex/invite/index.htm

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地方自治体の企業誘致は、生き残りをかけての競争が激化している。

国からの交付金補助金が削減されてきているため、企業誘致をして、税収をあげようという考えからだ。しかし、どの自治体も考えることは同じで、我がまちに来てもらうためには、競って補助金を上げなくてはならなくなっているようだ。
首長のマニフェストでも取り上げられていることが多い政策だけに、どこの自治体も必死だ。

昨年は、浜松から企業が流出するということで、ニュースになった。
今回は、その流出を食い止めたという感じだ。
「よかった!」「間に合った」ということだけれど、土地の購入、造成や補助金などの多額の費用がかかるが、市財政は大丈夫だろうか。他の福祉や教育などの事業に影響はでないだろうか。

もし、見込んだような経済効果があげらなけらば、たちまち財政悪化となる。

今後は市は経済効果を示し、評価し、市民へ説明をしていって欲しいものだ。

「いいことだからいいじゃん」では困るのだ。


*全国的な動きを調べていたら、企業誘致バブルみたいだなと感じちゃった。