浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

やった!県知事賞だぁ!

3年越しに進めてきた、地元織物を活性化するプロジェクト「遠州縞プロジェクト」が「2007グッドデザインしずおか」の大賞(県知事賞)に選ばれることになった。

最初は、繊維の専門家の方から、「この織物知っている?遠州縞にもう一度光を当てたいんだ」という思いを聞いたことからだ。

それを聞いてから1年間はどうしていいのか、わからずに「寝かしておいた」。

1年かけて関心のあるそうな人たちに話をし、まずは集まろうと集まったのが3年前だ。おっかなびっくり、遠州縞プロジェクトを立ち上げた。

プロジェクトを始めた頃は、回りからは「それって何?」と言われ、関係者からは「今頃なぜ?」と言われた。
でも、集まった遠州縞に惚れ込んだ人たちは、どうしたら浜松の人たちにもう一度理解してもらえるか、全国に世界にアピールできるのか、考え、行動を始めた。先人たちに背中を強く押されているような感じがした。

江戸時代末期から現代まで、実用織物として糸から機まで一貫して遠州地域で作られてきたのが「遠州縞」だ。笠井地域で取引されたので、笠井縞とも呼ばれていた。

戦後、織物産業が衰退したが、全滅したわけではなかった。
その後改良を重ね、新しい模様、手法も取り入れ、外国にはまねできない品質のよい織物ができてきた。
しかし、浜松の特徴か、「織物」という1次製品を出荷するところで終わっていた。


遠州縞プロジェクトでは、機屋さん、デザイナー、繊維の専門家、販売店などが集まり、2次製品の開発などを通じて遠州縞のプロモーション活動をしている。

その動きが認められて、県知事賞だ。涙あふれるほど、うれしい。

*12月6日の中日新聞、9面の地域経済面に掲載されている。