浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

そもそも。。。/フォルテ

浜松市は、フォルテを運営する浜松都市開発(株)に対して、9月までに市施設などのテナント退去し、敷地と建物を売却処分するという方針を出している。

市長のマニフェストは「フォルテを売却する」となっているから、議論の余地はないのだろうか。


そもそも、フォルテはどういう経緯ででき、どういう目的でできたのか。


フォルテは、遠鉄デパートとともに「浜松駅前周辺土地区画整理事業」によって生み出された11街区に位置する。
「浜松駅前周辺土地区画整理事業」は、東海道本線高架化、駅前広場、南北の都市計画道路等の都市基幹施設並びに都市地区市街地の整備を
目的に進められ、昭和61年に完成した。


そして、昭和62年12月、11街区の都市計画地区計画を浜松市が決定している。

この計画の目標として、
当該地域を含む浜松駅周辺土地区画整理事業は、東海道本線高架化、駅前広場、南北の都市計画道路等の都市基幹施設並びに都心地区市街地の整備を持って進められ、昭和61年に完成した。本計画は、これらの事業効果の維持及び推進を図るとともに、当該地域は本市の顔となる地区であることから、個性と風格と美しさのある本市の玄関口にふさわしい都市景観を形成し、もって市民にとってわかりやすく、親しみのもてる都市景観づくりを推進することを目標に定めるとある。

また、計画には11街区の「土地利用の方針」が掲げられている。
・地区の特性を生かした魅力ある都市環境を形成する
・敷地の共同化により高度利用を推進する
・公共的空間を有する複合施設と商業施設としての整備を図る
・歩行者空間の整備改善をはかる


今は「売却ありき」だけで進んでいるが、この土地利用の方針は、守るのか、変えるのか、市民の憩いの場とにぎわい創出という当初の目的は、もう必要ないのかどうか、そこをきちんと議論しておかなくてはならない。


このままでは、なし崩しに「民間による都市部の新たなにぎわい創出」でいいとなってしまいかねない。

そして、市は自ら決定したことへの責任を明らかにすべきだ。
「市も守ってないんだから」と市全体にモラルハザードが起きる可能性も十分あり、他の都市計画決定への影響も大だ。