浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

就労支援

今年になって、就労支援の相談(当事者から、家族から、受け皿の企業から)が続いている。

就労支援と言っても、荒れている子どもや日系人の子ども、障がい者(知的、発達、精神)、性同一性障がい、引きこもりなど多様だ。彼等に何らかの支援が必要なのだが、今は十分な手が届いていない。彼等と話をすると、ハンディだけでなく、いじめや虐待を経験していたり、家族も何らかのハンディを背負っていたりと、就職先を紹介するだけでは継続して就労できない。

「働きたいのに、働けない」
「自立したいが、自立できない」


彼、彼女たちは、これまでの学校(高校や大学など)で就職あっ旋、支援を受け、中途退職した場合は自分でハローワークに行って、何とかしなさいという「通常スタイル」では、解決できない人たちなのだ。また、非正規労働で働いている人たちが正規で働こうとしても、困難な状況もある。しかも、そうした状況を、社会が包括的に把握していない。

企業側も自前で研修をさせ、育てる余力がなくなってきているため、即戦力を求め、手間暇のかかる人材を求められなくなっている。

生活保護の窓口では、「まだ働けるでしょ。保護は出ません」。
障がい者継続支援B型では、「訓練生」として働くが、訓練生では最低賃金も労災の枠からも外れてしまう。

このまま働けない人、自立できない人、働いても貧困な人をさらに増やしていくつもりなのだろうか。


本田由紀さん(『若者と仕事』)が書いているように、「学校経由の就職」は、もう時代に適応してないのだと実感する。
どの人も受けられる、学校以外の支援機関、人材が必要だと思う。

就労支援について、みんなで考えませんか?