浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

あいホールの建て替え

あいホール(浜松市男女共同参画推進センター)が今年度で閉鎖。耐震性が悪いため解体、立て直しをし、平成24年度に再オープンする予定になっている。

新たな施設は、男女共同参画推進機能と文化支援機能を兼ね備えた複合施設になるという。
 
 (今日のブログの趣旨ではないけど、文化支援機能ってどんなこと?鴨江別館などとの機能分担はどうなっているのか?まだ明確になっていないことが多いので、継続的に調べていきたい)


あいホール建て替えの参考にするために、8日静岡市女性センター(アイセル21)に伺い、松下光恵館長さんから、指定管理を受けるまでの経緯、センターの機能などについて、話を伺った。 (NPOのマネージメントにおいても学ぶべきものがたくさんあったが、また別の機会に書きたい)

内閣府/基本問題・計画専門調査会 第35回
http://www.gender.go.jp/danjo-kaigi/kihon/sidai/ki35-s.html


アイセル21は、平成4年に建設され、公民館との複合施設の中にある。

現在は、女性センターについてはNPO法人男女共同参画フォーラムしずおかが指定管理を受け、公民館部分静岡市文化振興財団が他の公民館とともに指定管理を受けている。


アイセル21の特徴は、指定管理者が女性会館のインキュベート機能から生まれた団体がなっていること。そのため、ニーズの当事者がサービスの提供者になっていて、ニーズにあった企画を実施している。

●30代、40代の女性をターゲットに、「もっと、輝く、「私」になる!」企画。

●経済的に自立を目指している母子家庭の女性をターゲットに、「就カツ!応援フェア」と題し、夏休みの1日、女性のための護身術、面接のためのメイク術、各種相談コーナーなど設けて支援する企画。

●学生さんをターゲットに、「幸せ恋愛の法則〜自分も相手も大切にする恋愛」講座を出前で実施する企画。

●新米パパ、ママをターゲットに、パパは赤ちゃんと遊びをマスター、ママはヨーガで身体をきれいにする企画。

などなど、魅力的な講座がいっぱいで、定員割れの講座はひとつもない。講座等での新規来館者は220人を数えるという。


アイセル21のコンセプトは、「何か困ったことがあった時 女性たちにまっさきに思い出してもらえる存在になること」


指定管理者を受ける団体のもとになったのが、「アイセル女性カレッジ」。約1年の長期講座で、講座、調査、グループワーク、レポート作成、プレゼンテーションと続く。修了生は、議員、審議会等の委員、団体のリーダーなどとして活躍しているという。


以前、浜松市でも「レディースカレッジ」という同じような講座があった。私もその卒業生だ。しかし、今はそうした人材育成のための講座が消えてしまった。

女性の審議委員やPTA会長がなかなか増えないのは、人材育成の場がないことが一因ではないだろうか。


さて、どうしても施設の建設というと、どういう施設にしたいかに目がいきがちだ。

豪華な施設の時代ではない。

しかし、その前に、今市内の女性の抱える課題は何かを抽出し、その課題を解決するためにセンターにはどんなコンセプト、そして機能が必要かを市民とともに考えることが必要だと思う。センターの機能が明らかになれば、アイセル21が実施しているように、ニーズがあるところに「出前」をするという方法もある。

しっかりチェックをしていきたい。