浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

静岡市「地域シゴトの学校」


●なぜ、私が「地域シゴトの学校」に興味を持ったか

「社会のため、浜松のためにこんなことをしたい!」「こんなことをするんだ!」とこれまで多くの方から話をいただいた。

それぞれのみなさんの思いは大変強い。
そして、即行動に移していく。(浜松人は行動力あるんだ)

しかし、企画がきちんと詰めてないまま、持続していくための戦略がないまま、スタートしていくため、途中で息切れしてしまう場面を何度も見てきた。

また、NPOなどでは、理事長の無報酬の頑張りで(多額の投資をしていることも)、何とかやってきているが、次の代に受け継ぐことが困難なケースも知っている。

企画力、プレゼンテーション力、マネージメント力などの道具を持たないまま、「頑張る!」という思いだけでは、やっていけない。

また、これまでは地域の課題解決は行政にお任せだったが、多様な課題にかゆいところに手が届く解決型事業は、市民の中から生まれてくることが望まれてくるようになった。しかし、だからといって、ぽこぽこと「私やります」という人が出てくるわけでない。待っているだけでは出てこない。


何らかの仕掛けや彼・彼女たちの事前のサポートが必要だとずっと考えていた中で、静岡市の「地域シゴトの学校」を知った。



[http://www.city.shizuoka.jp/deps/shogaigakushu/chiikishigoto.html:title=
静岡市の「地域シゴトの学校」]について、ようやく詳しい話を市の生涯学習推進課の方から、たっぷりお話を聞いた。

<地域シゴトについて>
開校の目的は、ビジネス的な視点・スキルと、「まちや社会を買えよう」という情熱を持ち、社会的課題の解決につなげる事業・活動に挑戦する力をもった人材を育てること。
一線で活躍する実践者・成功者の視点を学ぶ講義。発想トーレニング、企画力トレーニング、会話実習、プレゼンテーショントレーニングなどの実習。先進事例現地学習、グループワーク。グループごとに「まちや社会を素敵に変える事業プラン」を企画・立案し、最終回に市民に向けての公開プレゼンテーションを実施する。9ヶ月間、全29回。

定員30名で、企画・発想。プレゼンテーションのスキルを高め、まちや社会のために何か新しい活動を起こしたい人なら、参加可能。定員30名。
学生、主婦、会社員、公務員(市職員、県職員)、教員、NPO関係者など。

受講料は15000円、そのうち5000円は自主活動費。


●予算は、報償費173万円(講師、コーディネーターなど)、旅費6000円、需用費25万円、使用量18万円などで211万8千円。


●今までの市民活動の違いは、「企画、プレゼンテーション能力、マネージメント能力など、ビジネス的なスキル」「時流をつかみ、高度な戦略と豊かなアイデアで社会に仕掛けていくビジネス感覚」まちや社会の問題を解決していくというミッションを実現するのは、こうしたスキルや感覚を身につけた「その先の市民活動」が必要だ。

<ヒューマンカレッジ、静岡まちづくりの学校、地域シゴトの学校へと変化してきた経過と背景>
静岡市の人材養成講座は平成3年から始まった。
●静岡ヒューマンカレッジ/平成3年度から平成9年度(4期)、まちづくりにキーパーソンを育てる、まちづくりのネットワークを創ることが目的。卒業生189名の中から、大道芸ワールドカップin 静岡の実行委員になっていく方もいた。

●静岡まちづくりの学校(コラボ)/平成11年度から平成14年度(3期)
市民主体のまちづくりを企画・提案し、積極的にまちづくりの実践活動に参加し、行政の仕組みも理解しながら、行政と協働してまちづくりを推進する人を育てることが目的。
分権の流れを受けて、まちづくりに責任感を持って参加できる人を育てたいという意図があった。
3年で見直しと、最初から決めていた。

●地域シゴトの学校/平成17年から平成21年(5期)
ソーシャル・アントレプレナー社会起業家)の視点とスキルを持ち、「まちや社会を変えよう、という情熱をもって自ら行動する人を育てることをめざすことが目的。
今年度見直しをし、来年度からは新たに「新・地域シゴトの学校」を始める予定。