浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

就労や自立が難しい若者への支援

三島にあるNPO法人リベラヒューマンサポートが運営する、ニート対策をする「地域若者サポートセンター」を訪問した。理事長三好さんから、最近のリベラヒューマンサポートの活動の様子と地域若者サポートセンターについて、話を伺った。



リベラヒューマンサポートは、約20年前から不登校の子どもたちの学習支援から始め、現在では就労継続支援A型事業所、就労訓練の場として「NPO カフェ」(全国チェーンのフランチャイズ)などを運営している。

4年前から、厚生労働省「地域若者サポートステーション」事業を始め、就労や自立が難しい若者の相談、居場所の確保、就学・就労の準備、就労体験や訓練などを行っている。今後は、県の緊急雇用創出事業として、清掃、農業、木工、製造、販売分野でジョブトレーニングを実施する予定だ。

15歳までは、義務教育のため、学校機関などが不登校生徒や問題行動のある生徒に関わっていけるが、15歳を過ぎると、行政からの支援がほとんどないのが現状。中学で不登校になった子どもさんの36%が高校中退し、高校を不登校になる子どもの21%が中学時代不登校というデータがある。高校中退者も支援するところがないのが現状だ。

3年間でリベラが支援した361人のうち、106人が精神科や心療内科への通院、入院経験があったそうだ。

東部地域には、リベラさんを含めて、官民のネットワークが構築されつつあり、若者支援の輪ができてきている。しかし、浜松を中心とした西部地域には、若者サポートステーションも、官民のネットワークもまだない。(あ〜〜、ザンネン!)

そこで、浜松で若者サポートステーションを実施していく場合、軸のひとつになるだろう、ひきこもり支援をしている「NPO法人 遠州精神保健福祉をすすめる市民の会(E-JAN)」に伺った。浜松市では昨年から、「ひきこもり地域支援センター」を立ち上げた。そのセンターからE-JANは、訪問型支援(アウトリーチ)の委託を受けている。これまでの来所型と比較すると、訪問型支援は「自分のために来てくれた!」と心を開きやすく、そうなると変化が早いとのことだ。今後は、ひきこもりの方々が外に出始めたときの「居場所」をつくっていきたいとのことだった。

E-JANだけでなく、ニート支援、不登校支援、若者支援をNPOや民間企業が浜松にはあるが、まだつながっていない。今年の秋に向けて、行政も含めたネットワークをつなぎ始め、さらに困っている若者やその家族を支援する仕組み、人材育成、体制の構築をしていきたい。