浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

ブラジルから浜松へ、パンメーカーの社長へ



高丘西にある相馬パン(業務パン製造)の社長、相馬睦美さんを訪ねた。相馬パンは、日本各地のお店に焼きたてパンを配送しているパン工場で、高丘西の工場の一角で、小売りもしている。http://www.somapan.com/


彼女は、20年前ブラジルから浜松に来た日系3世。出入国管理法が改正されたばかりの時だ。
来た当時は、2歳、5歳の子どもを連れて、コロッケを販売していたそうで、それが商売の原点。ブラジル人が住んでいるだろう、アパートを1軒、1軒訪ねて売っていったそうだ。

その後パンの製造の共同経営に参画し、のちに独立。

色々な悪口を言われたが、「私たちはそのレベルではない」「まずはいいものをつくろう」と。

ある時、お客様から「これって、無添加でしょ?」と聞かれ、「無添加のパンをつくろう」と決意し、すぐにとりかかった。この時、「自分に使命をいただいた」と感じたそうだ。安全で安心したパンをつくろうと、素材ひとつひとつを吟味し、天然酵母も使用、こだわりのパンを製造している。現在では、地元スーパーなどへ卸している。

大型スーパーで試食販売をした時、「おいしいね」と食べていた方が、飾ってあったブラジルの国旗を見て、そそくさとその場を立ち去ってしまったことがあり、辛い思いをしたこともあったそうだ。


「笑顔が絶えない職場が大事」と、毎日朝礼に30分かける。伝えたいことはしっかり伝え、言いたいことがある人にもその場で言ってもらい、その場で解決していく。最後にあいさつと笑顔の練習。屋根が吹っ飛ぶくらいの元気さで、声を出す。


壁には「うれしくて たのしくて たまらない」の文字が貼ってあった。相馬さんは苦労については多くは語らなかったが、ブラジル人であること、女性であることで、多くの苦労をしてきたことだろう。しかし、「うれしくて たのしくて たまらない」と笑う笑顔は、とても魅力的で元気をもらうことができた。

昨年東京ビックサイトで開催された、東京ビジネス・サミットで入賞したことがきっかけで、2月2日〜8日、銀座松屋で販売することが決定。

浜松にいる元気な女性、応援したい!!