切羽詰まった声で、「生活が苦しくて、このままでは子ども育てていけない」との電話が入った。
子ども2人を抱えた母子家庭、一人の子は障がいがあり、思うように仕事もできないとのこと。
「市営住宅、入りたいんだけど」。でも、「市営住宅は、最近申し込みが終ったばかりだよ」と伝えると、そのまま、電話を切りそうになったので、「就学援助という制度ご存知ですか?」
と、聞いたところ、
「何、それ?」と知らないとのこと。
う〜ん、「児童扶養手当」は結構知られているけど、「就学援助」は意外と伝わっていないんだよな〜〜。
「就学援助制度」は、生活保護世帯でなくても、経済的に困っている家庭に、学用品や給食費を援助する制度だ。
各学校に就学援助担当の先生がいらっしゃるので、まずは相談してみて。
また、皆さんの知人で子どもを抱えて経済的に困っている人がいたら、「就学援助知っていますか?」と聞いてみてくださいね。
さて、先の国会で生活が苦しい家庭の子どもたちを支援する「子ども貧困対策推進法」が成立した。
貧困家庭であるほど高校や大学への進学率が低く、大人になっても低所得になる傾向があり、貧困の連鎖が指摘されている。今後、具体的な施策が打ち出されてくるはずだ(はい、期待しています)。どの子どもも、無限の可能性を持つ。家庭や環境の違いで、その芽が摘まれるようなことがあってはならない。
浜松でも、就学や生活援助だけでなく、さまざまな支援策を張りめぐらせる必要がある。 具体的に提案できるようにしていきたい。