浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

介護で仕事をやめる人が増えている

「介護離職」という言葉知っていますか?

働き盛りの40代、50代に、親の介護や看護に直面した場合、仕事と介護が両立できず、仕事をやめてしまう人、特に男性の介護離職が増えているそうだ。

介護で離職した人の悩みは深刻!

経済的に苦しいうわっ

介護うつになりそううわっ

社会から孤立するうわっ

家族に八つ当たりして、家族内が荒れるうわっ

再就職への不安などうわっ

公益財団法人・家計経済研究所の調査によると、
介護が必要な親と暮らす40〜64歳の470人に調査した結果、男性13.4%、女性27.6%が離職をしている。

「育児・介護休業法」では、家族1人につき、通算して93日の介護休業を保障しているが、
取得率は0.06%ととっても少ない。(厚生労働省、雇用均等基本調査)

休業制度の規定がある事業所は約6割。約85%が無給。期間と回数の制限がある事業所が大半だ。

また、要介護状態の家族が1人の場合は年に5回、「介護休暇」をとれることになっている。
しかし、休業と同様、休暇の取得率は0.14%とやはり進んでいない。

なぜ、取得率が低いのかというと、
代替要員もなく職場の同僚に迷惑がかかる
介護休業はまだ一般的でなくいいづらいなどの現状で、取得した男性の4人に1人は退職しているというのだ。

実際に、介護と仕事の両立で、社員の支援に取り組んでいる企業は少なく、
効果的な支援策がわからない企業が多い

また、介護保険が、フルタイムで仕事している介護者を想定した制度になっていないため、残業、出張などをこなせない。
実際の介護は、子育てとは違い、先が見えず、見通しが立ちにくい。

今後、未婚者の増加や兄弟姉妹が近いにいないなど、頼れる身内がいない人達が増えてくると、ますます「介護離職」は増えてくるのではないか。
人口減、高齢化と、働く人たちが少なくなると言われているだけに、
早急に、行政、事業所ともに、働きながら介護する人への支援をしていくことが必要だ。

●介護と仕事の両立支援の必要性を広くPR
●事業所の人事や総務担当者に、介護保険制度や介護休業制度の理解を進め、相談しやすい雰囲気をつくる
  仕事と介護の両立セミナーの実施
●ほとんどの人が介護に直面する可能性があるので、そのための準備を進める。
●介護休業の有給化
●短時間勤務をとりやすくする

そうそう、あなたの働いている会社、「就業規則に介護休業、介護休暇、記載ありますか?」
まずは確認してみましょう。

*介護休暇は、2012年7月から中小企業にも適用させるようになりました。