浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

中学校の校則を調べてみました。

浜松市内の中学校48校の校則、生徒心得を調べてみました。

浜松市内の中学校の特徴>

全48校が制服で登下校するが、そのうち46校が学校で「校内服」(ジャージ、体操服)に着替える規定がある。

 *基本、体操服の裾はジャージに入れること *体育の後もそのまま?

<おかしい、校則>

1 男女別の制服、髪型

  • 全ての学校が制服を男女別に規定、女子はスカート

  *性的少数者トランスジェンダーXジェンダーなど)への配慮なし

  • 頭髪の男女別規定 30校  (そのうち10校が女子のみさらに規定)

2 下着の色、靴下の色指定

  • 下着の色を「白」などに規定 10校
  • 靴下の色指定  44校

 ワンポイントもラインもダメな学校 2校

3 暑さ、寒さは我慢せよ

  • うちわ、扇子を使用させない 2校
  • マフラー使用不可 2校、膝掛け使用不可 2校、ストッキング禁止 1校

4 黙って働け、黙働清掃

  • 黙働清掃 11校

5 他にもあった、おかしな校則

  • カバンにキーホルダーなどをつけない 18校
  • 女子の髪の毛を縛る高さを耳の下にする、ポニーテール禁止 6校
  • 女子はピン留めを使用しない 1校
  • 分刻みのスケジュール(3分前入室、2分前着席、1分前黙想など)20校

6 どうやったら変えることができるのか、わからない

  • 改正手続き記載なし
  • 子どもの意見表明権なし
  • 健康上の理由で不都合な点があったら、担任に相談という記載があった 2校のみ

 

生徒参画で、絶えず校則の見直しを    

  • 生徒、保護者と一緒に絶えず見直しをする
  • 廃止も含めて、自由に選択できる制服
  • マイノリティに配慮した校則
  • 生徒自ら考え、選択するスタイルへ
  • 校則をHPなどで公表し、外の目を入れる

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<校則を調べるきっかけ>

トランスジェンダー(戸籍女子、性自認男子)の中学生から、学ランを着て投稿したいのに、先生が許可しないので学ランで登校できないという相談を受けたことから。2015年の一般質問で、「教育委員会や学校に性的マイノリティ児童生徒に配慮を求める」を取り上げたことがあるので、教育委員会に相談した。と同時に、他にもこうした悩みを抱えている子どもたちがいるに違いない。それなら、校則にどう書かれているのか、全ての中学校を調べて、「みんなの問題にしていきたい」と、浜松トランスジェンダー研究会と一緒に、調査を始めた。

 

<調査>

浜松トランスジェンダー研究会と私のネットワークを使って、各中学校の校則を写メで送ってもらうと同時に、校則についての意見を集めた。48校中半分以上は集まったが、全ては難しかったので、情報公開制度を使い、48校分を集めることができた。

 

その後、浜松トランスジェンダー研究会の校則プロジェクトの人たちに集まってもらって、分析した。制服問題の他に、下着の色は白、マフラー禁止、黙働清掃などのおかしな校則も多くの学校で見かけられた。

他の自治体では、教育長や市長が、校則の見直しに言及しているところがあることを知り、一般質問で教育長の校則への考え方を質すことにした。

さらに、浜松トランスジェンダー研究会は制服についての調査報告、私は校則についての調査報告と役割分担をして、公表していこうとなった。