浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

浜松市内の限界集落

限界集落」という言葉を知っていますか?

65歳以上の高齢者が集落人口の半分を超え、冠婚葬祭をはじめ、生活道の補修管理等の社会的共同生活の維持困難な状況にある集落のこと。(大野晃著・山村環境社会学序説)

中山間地や離島を中心に、過疎化・高齢化の進行により、限界集落が増加している。

浜松市は合併をして、水窪、龍山、佐久間、春野の過疎地域が含まれるようになった。

そこで、市内でどのくらいの限界集落があるのか、データを抽出してもらった。
国土交通省「過疎地域等における集落の状況に関するアンケート調査」より)


高齢者(65歳以上)が半数以上を占める集落が62集落

機能維持が困難の可能性がある集落が18集落

機能低下している集落が17集落

高齢者が半数以上を占める集落のうち、56%が機能維持困難の可能性ある、または機能低下しているとのこと。

よく数字を見ると、住んでいる人が皆65歳以上の集落、戸数が1戸という集落もある。

そんなにたくさんの限界集落があるとわかって、正直びっくりした。

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限界集落の中には、浜松のまちの水源になっているところもある。
集落がなくなっていくと、水源の森林の荒廃につながり、下流に住む地域にも水害が起こりやすくなるなど、
環境面で大きな影響を及ぼす。

まちの人たちも限界集落を自分たちの問題として受け止めることが必要だろう。

近いうちに、限界集落の現状を見に行ってこようと思う。その時は、また報告するね。

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<参考資料>

限界集落をどうしていくかは、様々な地域で試行錯誤している。

京都市綾部市/「水源の里条例」
  京都新聞の記者さんの取材ノート
  http://www.kyoto-np.co.jp/kp/rensai/syuzainote/070417.html
●長野県飯田市/人材誘導PJ「結いターン」の取組み
  http://www.city.iida.nagano.jp/yuiturn/
新潟県上越市限界集落調査の本格的実施
●北海道遠別町
 地元住民だけで葬儀を行えない小規模集落に、町職員を葬儀手伝いとして派遣する制度制定