水窪町の大野地区にある小さな集落に伺った。
大野地区全体で２５戸、訪ねた大沢という集落はたった７戸のとってもとっても小さな集落だった。
お盆の時期ということで、親戚たちが集まり、手作りの場所で、一緒にバーベキューを楽しませてもらった。
おいしくバーベキューをいただいたが、それが今回の本当の目的ではない。
限界集落（６５歳以上の高齢者が集落人口の半分を超え、冠婚葬祭をはじめ、生活道の補修管理等の社会的共同生活の維持困難な状況にある集落のこと／大野晃著・山村環境社会学序説）の本当の現状はどうなっているのかを自分の目と耳で確かめたかったのだ。
集落や水窪の歴史、ミョウガ、朴葉、月桂樹など自然の贈り物の話、森の話などなどいろいろ聞かせてもらった。
７戸のうち、町から移り住んできた人１戸を除いて、みな７０歳以上だ。
今後の集落の状況が心配だ。彼らの暮らしだけでなく、山の集落が崩壊することが下流域の都市住民や漁業者の生活の崩壊につながっていくからだ。
一番困っていることはなんですかと聞いたところ、「NHKが映らない」ということだった。
NHKが映らない地域があるんなんて。。。現場に来てみなくては想像もつかなかったことだ。
歌の好きなおばあちゃんのために、ぜひNHKを見れるようにして欲しいという願いは切実だ。
きっとNHKすら映らない地域が、北遠地域にはもっとあるだろう。戻って、早速調べてみたい。
