浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

深刻な医師不足

この1週間の間、医療、医療制度、医師不足などについての講演会、シンポジウム、意見交換会に立て続けに出席している。

10月31日は
●全国自治体病院経営都市市議会協議会主催の「地域医療政策セミナー」
構想日本主催のJ.I.フォーラム「なぜ医師が消えてゆく〜地域の医療現場の悲鳴」
2つのセミナー、フォーラム

11月2日は
静岡県西部医療労働者連絡協議会主催の「医療労働者との懇談会」

11月3日は、
医大祭の特別講演、シンポジウム「浜松の医療を考える〜人生の選択という視点から〜」
寺尾学長、鈴木市長他が講演者


4つの会に出席して、見えてきたことは、
「全国的な医師不足で、浜松も例外じゃない」ということだ。

浜松は大きな病院がいくつかあり、他の地域に比べて充実している地域であるが、決して油断ができない。


厚生労働省の医政極総務課長の二川さんからは、医師不足問題の背景には、大学医学部(いわゆる医局)の医師派遣機能の低下、病院勤務医の過重労働、女性医師の増加、医療にかかる扮装の増加に対する懸念を挙げていた。

東北大学大学院医学系研究科教授 伊藤恒敏さんからは、医師数の国際比較(OECD)で、下から4番目。現状でも医師不足は深刻で、約4万人も不足している。医療の集約化・高度化で、患者一人当たりの時間が大幅に増加し、診療医の実質的な減少をまねき、医師不足が生じていると述べていた。


2つの講演、フォーラムの参加で、地域医療の現場が少しづつ見えてきた。
厚生労働省は、医師はそんなに足りなくはないというスタンスだが、現場ではやはり足りないというのが現実だろう。
国の政策の転換を求めるとともに、自治体としてもしっかり取り組まなくてはならない。
自治体の枠を越えて、医療機関のネットワークに取り組むことが求められる。