浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

主体的に親も関わる子育て支援へ

15年以上、子育て支援・子育ての現場を見てきて、子育て支援の充実を訴えてきた。
その間、十分とは言えないが、子育て支援の重要性、必要性については、社会的合意ができ、充実しつつあると認識している。
浜松市でも保育所の他、子育て支援センター、子育て広場、なかよし館、ファミリーサポートセンターなど、様々な子育て支援が展開されてきた。(放課後児童会はまだまだ不十分だが)

しかしその反面、行政や行政から委託された事業者が、親のニーズを優先するあまり、子どもの健やかな育ちにつながっていなかったり、かえって親の受け身的な子育て意識をつくってしまっていたりする弊害が出てきている。親を単にサービスの受け手としてとらえてしまい、親にこびるケース々聞くようになってきた。利用者も、サービスを受けて当然の意識となり、子育て支援の消費者となり、子育ての主体者である意識が薄れてきていると、専門家も指摘をされているところだ。

子育て支援は、親自身が持っている力を伸ばし、親も責任を持って関わり、親同士が仲間としてつながり、親が主体的に子どもに関わることができるような視点が必要だと思う。そのためには、「教える」と言った一方的な支援ではなく、主体的な姿勢を尊重し、親自身の力を成長させるきっかけや機会を様々な場面で用意することが大事だと思う。

例えば、なかよし館や子育て支援センターでは、サービスを受けるだけではなく、その企画や運営に協力、参加できるようにする。幼稚園、保育園だけでなく、小学校でも意識的に保護者同士の交流・協力活動をしていく。

と同時に、不安や悩みを抱える親に沿えることができる柔軟なネットワークが必要だと思う。

今、民間でつくっている「子ども育ちレスキューネット」が関係機関をゆるやかにつなぎ、親に沿うことができる機関に成長していけるように応援していきたいと思う。