浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

約束をどうして守りきれないのか


旧市町村の住民の代表からなる審議機関「地域協議会」を廃止するという話が浮上してきて、大きく波紋が広がっている。8つの協議会から、存続の要望書が出てきている。

市からは代替の組織として、任意の「コミュニティ協議会」(仮称)を提案している。「地域協議会」を廃止すると、地域自治区の枠組みもなくなり、地域自治センターは区役所支所になっていく。

では、こうした市の動きに旧の市町村の方々はどう考えているかを直接聞きたくて、先日春野、天竜、舞阪の地域協議会に傍聴に出かけた。
どこの協議会も議会以上に活発に議論していた。


3つの協議会を傍聴して、よくわかったのは、合併時のお約束、それも知事を立会人にして、それぞれの首長が署名
した大切なお約束(合併協定書)の一部を、たった3年で反故にするのは、どうしてなのかが一切市側から語られていないことだ。


合併協議で、合併に不安を抱えていた旧市町村に、「大丈夫。役所がなくなっても、地域協議会ができるから。旧市町村の住民の声はちゃんと聞きますよ」と言って安心させていたのは、どうなってしまったのだろうか。住民の皆さんにとって、ここがまず納得のいかないところだろう。

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「合併時のお約束をどうして守りきれないのか」は、これは市長のマニュフェストにあげてあったからだ。

しかし、協議会での説明に、一切マニュフェストの話は出てこず、附属機関より、任意の組織の方が、自由に議論でき、第3者を入れることができるというメリットばかりの説明だ。これでは、誰も納得できるわけがない。コミュニティ協議会がいいかどうかは別の次元の話だ。

やはり市長がそれぞれの地域に足を運び、どうして約束を守りきれないのかをしっかり説明しなくてならないと私は思う。


合併はよく結婚に例えられるが、「今回の合併は結婚詐欺みたいだね」と言った人がいたが、このままではまさにだ。

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実は今回の話は、合併してきた旧市町村だけの問題ではない。信頼されるべき自治体が、しっかり約束をしたことがいとも簡単に反故されることがあるのだということを、今回のことで市民は学んでしまうことになる。
そして、それは自治体への不信感が大きくなってしまうことにつながる。

「市民協働で築く未来へ輝く創造都市はままつ」を都市ビジョンに掲げるのだから、市民からの信頼は不可欠なもの。一度信頼をなくしてしまうと、後でそれを回復されるのは並大抵なことではない。大事にしなくっちゃ。