●林業はどうか
水窪の森林組合を通じて、先週の金曜日4組のブラジル人家族が水窪に訪問した。
実際に山の中に入り、厳しい山の仕事を体験してもらい、家族には山の生活を実際に見てもらい、それを踏まえて長い期間住んで働くことができるか、判断してもらいたいからだ。
1人は、ブラジルで林業の経験がある人だった。
その後、2家族くらいならと、前向きの返事をいただいた。
まだ、解決しなくてはならいない課題がある。
お互いの条件を了承してもらわなくてはならない。ハローワークの支援もお願いしないといけない。
住まいも探さないといけない。また、言葉(特に仕事時)の壁をどう取り除いていけばいいかも考えなくてはいけない。
●食べて応援
中区で、ブラジル人向けの食品の製造、輸入をしている会社に伺った。30人のブラジル人の方が働いていたが、社長は、日本人の方だ。チーズパンなどは、日本人の口にあうので、日本人向けに販売を拡大できれば、さらに雇用が生まれるとのこと。
また、1つ販売できたら、いくらかを「ブラジルふれあい会」に寄付をするようにできないかと考えているとのことだ。
「食べて応援」というのも、ありかな。
●ブラジル人学校が大変
湖西市にある「エスコーラ・ノバエラ」に行ってきた。
ピーク時には、195人にいた児童・生徒が、12月末に180人、1月末には150人と大幅に減ってしまうとのこと。そこで、授業料を値下げしたが、それでも足りず、これまで時給900円で働いていた講師の方の給料を、月8万円にしてもらうことにしたそうだ。それでも経営が苦しいとのことだ。
「やめる45人の子どもたちはどうなるの?」と聞いたところ、「親は帰国すると言っているが、たぶん帰らないのではないか、そのまま家にいさせると思う」と、宮本ウラウジオ校長先生が答えてくれた。
学校存続のためには、学校法人化を目指していきたいとのことだが、それには時間もかかるし、行政の応援がないとできないので、それまで学校がもつかどうかと心配だとも話してくださった。
今回の雇用悪化を受けて、これまで先延ばしにしてきた課題がさらに大きくなっている。
*写真は「エスコーラ・ノバエラ」