5月は総会ラッシュで、NPO法人の総会にもいくつか出席している。
そこで、改めてNPOの財政状況を見ると、大変厳しいところが多く、赤字経営のところもある。
理事長の経済的、物理的負担が大きい(ちゃんと働いた分、給料出ているのかしら?)
雇用されている人たちの給料は最低賃金並み
それでもやっていけなくって利用者の負担を増やさなくてはならない、
また、事務局スタッフを雇用しているところは少なく、他の仕事のあいまにこなしている。
(行政とのやりとりがあるNPOは、膨大な事務作業が大変)
などなど、持続可能な財政状況になっていないところが多い。
NPOと設立する前の「助け合い」「ボランティア」「市民活動」から発展しているところが多く、マネージメントとは無縁だったと推測するが、10年経ってもまだそこから抜け出せていない。個別のコンサルティングが必要だと思う。
ここ2〜3年、浜松市内でも財政的理由で解散するNPOが相次いでいる。
また、継続していても、今の理事長であるなら自己資金と自分の時間を費やしてやっていけるだろうけど、次に繋いでいくには、難しい状態だ。
NPO法ができて10年が経ち、新しい公共の受け皿としてNPOは期待されてきた。しかし、このような脆弱な財政状況のままでは、いずれ破綻がくるだろう。
新しい公共を担うNPOの今後のために、何が必要か考えていきたい。
◎現在読んでいる本
「NPOは公共サービスを担えるか
次の10年への課題と戦略」
- 作者: 後房雄
- 出版社/メーカー: 法律文化社
- 発売日: 2009/05
- メディア: 単行本
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