北区引佐町、竜ヶ岩洞近くの山林内にある棚田跡(田畑地区)を復元している「里山元気もりもり隊」の活動を見学させてもらった。
「白橿の棚田」だ。
事務局の小野寺さんから話を聞いた。
高度成長期に耕作放棄された棚田は、雑木や雑草が生い茂る荒れ地となっていた。「地域の宝だ」とそこを3年前から復元に向けて活動を始めた。
雑木を伐採し、草を刈ると、畦石がでてきて、感動した。
1年目は10枚復元。二年目は25枚に挑戦したが、いのししにやられてしまった。
3年目の去年は、電気柵をしていのししの襲来を防いだ。みんなで餅つきをして楽しんだ。
この棚田でできたお米は、冷たいわき水と里山の落ち葉の養分で育ち、陽をいっぱいあびているので、たいそう美味しいだって。(わ〜〜、食べてみたい)
こうして復元できたにも、まだ棚田を耕したことがある長老がいらっしゃるからで、長老から教えていただいたそうだ。技術だけでなく、住民同士の助け合いも種田復元で、復活させたいと小野寺さんは話してくれた。
棚田だけでなく、様々なものが、何百年も受け継がれてきたのに、今なくなってしまう危機に直面していると思う。
今、生きている私たち、次の世代に何を受け継いでいくのか、しっかり考えたい。