浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

遠州縞、遠州織物の危機

浜松の産業を支えてきた遠州織物の復活を願って、6年ほど前から活動をし始めた「遠州縞プロジェクト」

遠州縞や遠州織物のPRのため、異業種の人たちが集まり、プロモーション活動を中心に進めてきた。

その結果、メディアで遠州縞が取り上げられたり、東京その他の地域の展示会に積極的に出たりできるようになり、そこそこ「遠州縞」や「遠州織物」の認知度が上がってきたと思っていた。


でも、その足元は今にも崩れそうになっていたのだ。


今回久しぶりに製造工程を回ったところ、6年前に回ったいくつかはすでに廃業していたり、続いているところも高齢化が進んでいた。

遠州織物の特徴は、かせ上げ、精練、染色、のり付け、干す、管巻き、整経、機織の8工程が近いけど別々の場所で行われていた。
なぜか、集約化されていかなかった。

そのため、近代化された工場とはならず、家庭内の内職の延長線で進んできた。その結果、跡を継ぐ人がいなかったり、他に稼ぎのいい仕事ができると、廃業してしまう。

遠州縞、遠州織物の大きな危機だ。

浜松の人たちが、地域の宝として「遠州縞」や「遠州織物」を残しておきたいと思ってくれる人はどれだけいるだろうか?

もう古いものだから、なくなってしまってもいいですか?



私は残していきたい。


*写真は管巻き。熟練な技が必要。機械は木製で味わい深い。