浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

給食が唯一の栄養源?!

以前、子育て・子ども育ち支援施設で聞いた話。

夏休み毎日通っている子が、お昼になっても家に帰ろうとしない。

「お昼は?」と聞くと、「いらん」と怒ったように言い、知らんぷりして遊びを続けていると。

学校のある時は給食で栄養がとれたが、夏休みは食事が満足にとれない子どもがいるのだ。

結局その子は、福祉サイドに繋げてもらったが、こうしたお子さんが増えているような感じだ。
(これから、数字で出せるように調査をしたいと思う)

日系ブラジル人の子どもたちは、親の失業により、学校に通えなくなったり、毎日のミルクすら満足に飲めなかったりしている現状がある。



内閣府によると、子どもの貧困率は1984年の10・09%から2002年には15・02%に上昇。2008年は、13.7%に。

貧困率は、国民の手取り所得の中央値の半分未満しか世帯に所得がない人の比率だ。


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25日、東京・立教大学で開催された「なくそう!子どもの貧困、子どもの貧困解決元年2010」に参加してきた。

宇都宮健児(弁護士・日本弁護士連合会会長)の
「子どもの貧困の解決はあらゆる貧困問題の解決の糸口」とあいさつから始まった。

子どもの相対的貧困率は、2009年には14.2%と。

7人に一人が貧困な状況。

どのような家族状況の下にいようと、子どもには必要な養育、教育を受ける権利があり、社会が等しく保障されなくてはならない。それが疏外されているのが、子どもの貧困。


子どもの視点から貧困をとらえると、「落ちこぼれ」ではなく、社会が「落ちこぼし」をしているのだ。

社会的不利益を抱えたまま、大人として15歳などで社会へ押し出していく子どもたちがいる。

そして、貧困は、世代を超えて連鎖する。

●医療現場からの報告。新生児集中治療室から、自宅でなく、乳児院に移る子がいて、その6割が家庭が貧困。


●保育現場からの報告。荒れる、すねることしか、表現できない、子ども。どの職員より長い時間保育園にいる子ども。底無しの不安感。

暴れちゃダメでは解決できない。どうして暴れなくてはならないかを子どもに沿い、聞いていると。

●学校からの報告。治療にいけない、給食費が払えないなどの気になる子どもたちが増加。教材のお金が払えない。以前はあった地域の助けもなくなってしまった。

給食のない夏休み、体重の減る子がいる。一日の栄養が給食だけの子がいる。


●高校無償化になっても、フリースクールに通う子どもには適用されない。「お金の心配なくどこでも学べるように」


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子どもの貧困は、まだまだ「見える」状態にない。

浜松でも「準要保護者」を平成21年度末、小中あわせて3030人を見込み、補正予算を組んだ。平成19年度決算からすると、611人も増加している。

まずは、浜松の子どもの貧困状態を「見える化」し、多くの人と共有していくことが必要だと思う。さらに、その受け皿をつくっていかなくてはならないと思う。

今年度は、「子どもの貧困」にも目を向けていきたい。