浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

家で看取ること

久しぶりに会った知り合いから、義理のお父様を家で看取った話を聞いた。

自分の両親の際、病院での最後だったため、十分みてあげられなかったのではないかという悔いから、嫁の立場の自分の方から「家でみよう」と提案したそうだ。介護保険、在宅医療、レンタル機器など使えるものはすべて使ったところ、病院で介護するより、介護する家族にとっては、肉体的にも精神的にも楽だったそうだ。孫たちも枕元でゲームをしたり、学校に行く前に声をかけたりと、自然の形でみることができたと。病院では、薬の影響で錯乱することもあったそうが、自宅に戻ってきたら、前のおじいちゃんに戻り、最後まで尊厳のある生を全うできたのではないかと話をしてくださった。

「在宅介護で何が一番必要だった?」と聞いたところ、「『いつでも行くよ』と言ってくださり、実際にも来てくださるお医者さん」と。また、流動食の準備が大変だったので、流動食を配達してくれるサービスがあると助かったとも。


平成19年度実施した浜松市高齢者実態調査で、在宅の要支援・要介護認定者を介護している家族への「今後どのように介護したいと思いますか」の問いに、5割を超える方が「なるべく家族のみで、自宅で介護したい」「介護保険制度や福祉サービスを使いながら自宅で介護したい」と答えている。


すべての家庭が、在宅介護で最後まで看取ることが難しいが、介護保険制度、在宅医療、介護レンタルなどの情報をもっと提供し、使いやすくすることによって、できるように考える家庭も増えてくるだろう。介護と仕事の両立、介護家族の精神的なフォローなどもともに考えていきたい。

あなたの介護体験、ぜひ聞かしてください。