浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

子どもの環境を調整するシゴト

スクールソーシャルワーカー(SSW)として働いている人から、話を聞いた。

浜松では、平成20年度からスクールソーシャルワーカー事業が開始され、現在は東区の中学校区ごとに6人とスーパーバイザー(後方支援)1人、計7人が配置されている。

スクールソーシャルワーカー(SSW)とは、学校生活を過ごす中で、様々な困難に直面している子どもたちの生活の質を高めるための支援活動を行っている。問題を個人と環境の不適合状態ととらえ、環境を調整する。

具体的には、表面化している問題(不登校、非行等の問題行動)のアセスメント(=なぜこうなっているかの見立て)、
プランニング(=方針と役割分担の決定)、
モニタリング(=見直し)を、
関係するメンバー協働で行う。


求められて相手の話を聞くスタイルのスクールカウンセリングとは異なり、表面化していないけれど、気になる事例を積極的に見つけ、様々な資源を巻き込んで動きや変化をつくっていくのが、スクールソーシャルワーカー


浜松では、スクールソーシャルワーカーを導入して2年経つ。
中学生の不登校に関わってみて、小学生時代にはすでに何らかのサインを出していたのだが、「元気に学校来ているから」と見逃されがちで、中学になって不登校になるケースが多いと。今後は、小学生時からの介入を積極的にしていきたいと。


また、毎晩夕ご飯をコンビに弁当で子どもたちだけで食べる家庭などに、どうしていったらいいか、悩むことが多いと。


課題としては、専門性の向上とつなぎ先が少ないこと。
子ども関連を担う行政窓口のマンパワー不足とともに、もっと様々な子ども支援のNPOが必要とされている。

現場の声から、どう仕組みや制度にしていくことこそ、一番力を入れなくてはいけない議員の仕事だ。もっともっと現場からの声を聞いて、浜松の子ども育ちの仕組み、制度を充実させたい。