今年の夏は、昨年同様に猛烈に暑いようだ。
さらに、節電でエアコンガンガンとはいかないので、暑さ対策はとっても重要。
涼しい「遠州綿紬」の良さは、おかげ様で多くのメディアに取り上げていただいている。
でも、浜松で涼を求めるので、忘れてはならないのが「注染そめ」だ。
これは、染めの手法で、浴衣地に多く使われている。
でも、浴衣がいくら涼しいといっても、仕事に着ていくわけにはいかない。
そこで、お勧めは「浜松注染そめの手ぬぐい」。
注染(ちゅうせん)そめは、日本独自の染色技術。
大正12年の関東大震災の後、首都圏から新天地を求めた職人たちが、
浜松地域が水が豊富に流れ、強い風が吹き、染め物の生産に適していたことから、入ってきたようだ。
美しい模様が裏表がなく染められている。
にじみやぼかしを生かした、多彩な染色が特徴。
通気性がいいので、すぐに乾くことができる。
ハンカチより大きく、吸収力もある。
さらに、いいことは、災害時にとっても役立つのだ。
ハチマキ、簱、クロス、マスク、紐代わり、中に石を詰めてハンガー代わりなどなど。
私は、いつもカバンの中で入れているのはもちろん、着物の半襟にもし、重宝している。
ペットボトルに手ぬぐいを巻いておくと、水滴を吸ってくれる。
ラッピングにも仕える。
手ぬぐいは、端を縫っていないから、ほつれてイヤという方がいらしゃるが、
端を縫ってないこそ乾きが早く、雑菌がたまることもないため、清潔に長く使えるのだ。
昔は、鼻緒が切れたときに、手ぬぐいを裂き、それで応急措置をしていたようだ。
現代でも、手で裂けるからこそ、いざという時に包帯代わりになる。
そうそう、手ぬぐいのたたみ方、ご存知ですか?
まず、2つ折りにする。
それを3つ折りにする。その際、端を中にする。
さらに真ん中に向けて、左右から1/4に折り返す。
最後に2つ折りにして完成。
これで口元を押さたり、汗を押さえると、女子度アップは絶対。
ぜひ、浜松の注染そめのてぬぐいで、暑い夏を乗り切りましょう。