2年前から取り組んできた「アサリの天敵ツメタガイを堆肥化、地域循環型農業プロジェクト」がいよいよ、形になってきた。「やってみませんか?」と声をかけさせていただいた言い出しっぺだけに、うれしい気持ちいっぱいだ。
このプロジェクトは、部品加工メーカーのシンズ工業(浜松市東区)、社会福祉法人復泉会・くるみ作業所(北区)、農産物販売のゆめ市(同)、川口肥料(掛川市)などがプロジェクトを組み、アサリの天敵とされるツメタガイを堆肥化し、それを地域の農家に使ってもらい、そこでできた野菜を地域の消費者に提供していこうという、堆肥化から地産地消を目指す取組だ。
ツメタガイを除去している浜名漁協から、ツメタガイの身を取り出して乾燥・粉末化するくるみ作業所に。さらに、畑から出た野菜くずなどとともに、シンズ工業の生ごみ分解装置に投入。2次発酵を経て、堆肥化。できた堆肥を浜名湖沿いにある大西農園でレタス畑に使用。
堆肥やレタスの分析はこれからだが、生育したレタスは順調なのでいい結果がでるのではと期待している。
先日、新東名高速道路下り線の浜松サービスエリアでこの堆肥を使ったレタスの試食会を開催したところ、大変好評だった。
浜名漁協や県水産技術研究所に話を聞きにいったり、交渉したりの時からのことを思うと、感慨深い。