浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

6年目の福島県・浜通り(原発事故・津波被害地域)その4

 

2日間の感想

原発事故、津波で大きな被害を受けた浜通りの3市6町だが、市町によって復興への考え方、取り組み、スピードが異なっていた。

福島第一原発がある大熊町双葉町は、6年経っても未だ「避難困難地域」。大熊町の副町長が他の市町の復興状態を見て、「差をつけられた」「復興予算が自分の町の分、残るのだろうか」とため息をついていた、同乗していた双葉町出身の大学生は久しぶりに見た荒れた故郷に涙していた。復興はまだまだだ。

その一方で復興が進んできているまちは、箱物に多額なお金が使われていた。町庁舎、駅、歩道、新築の住宅、巨大防潮堤。ここまで必要なのかというぐらい。

さらにびっくりしたことは、巨大防潮堤のすぐ横に、新築住宅がどんどん建っていること。もう震災、津波の怖さは忘れているのだろうか?それとも、防潮堤ができて安心したからだろうか。

原発を受け入れたことによって、町は仕事ができ、人が増え、豊かさを享受してきた。

しかし、事故が起きるとその結果は悲惨だ。6年の間で草木に覆われた建物、そしてその中での行われていた6年前の生活は戻ってこない。
被災した町に人が戻ってきて欲しいが、被災補償があるので、住民票を移さないけれど、帰れない、帰らない人は多いだろう。人口流出が進む中で、それぞれの市町がどうまちづくりをしていくか、これからも注目していきたい。

浜松市がすべきことは、復興への支援だけでなく、被災地の状況を研究し、土地利用を定める時には「災害」(地震津波原発、土砂災害など)への配慮をどう入れ込んでいくかだと思う。

f:id:meguhappy:20170712163204j:plain