今、新市長が市民と約束をしたそのマニュフェストをどう行政運営に落とし込んでいくかにを私は大変注目している。
さて、その中で一番難しいのが、「総合計画」との関係をどう調整していくかだ。
地方自治法では、総合計画を市町村で作成することを義務づけられており、また、その基本構想は、議会の議決案件。
浜松市では、前市長のもと、この4月より平成26年までの8年間の「第1次浜松市総合計画 はままつやらまいか創造プラン」を作成してきた。しかし、4月の市長選挙で、市長交代が起った。
だから、変わって当たり前。
でも、動き出したばかりの総合計画をどうしていくのか、いまだ示されていない。
(というより、施政方針ってやらないのかなあ。明日調べよ)
例えば、浜松の都市の将来像として今の総合計画では「技術と文化の世界都市・浜松」「環境と共生するクラスター型都市・浜松」となっており、新市長の主張「ひとつの浜松」との整合性がとれていない。
新人が市長になった市では、この「マニュフェストを具体的計画に落とすこと」と「マニュフェストと総合計画との調整」」にどこも頭をひねっているようだ。
●マニュフェストの行動計画をつくる
●マニュフェストの実現を図るために、各部局長が、それぞれ目標を設定し、責任を持ってその達成に向けた取組みを推進するために、首長と「政策合意」を作成する
●職員とのバッシックグを避けるために、首長本人が職員に直接語りかけ、議論する。
これまでの総花的、抽象的な長期の総合計画ではなく、市の重要課題を揚げ、それを戦略的に解決していくために手法やプロセスを明記した「戦略計画」へと転換していくことも必要だろう。
しかし、1期4年のマニュフェストでは、下水道や都市計画などの長期的ビジョンが必要な政策が明確になりにくいのも事実だ。では、それはどうしていくのか。
さて、新市長はどのようにマニュフェストと総合計画と整合性をつけ、マニュフェストを具体的計画に結びつけていくのか、6月議会での答弁が楽しみだ。
15日から代表質問が始まる。