副市長3人体制に反対討論をしました。
理由は2点です。
1点目は、2人から3人体制にすることは、これまで浜松市が進めてきた行財政改革に反することからです。また、今後コロナ禍で財政が厳しいことが予想される中で、新たに1人副市長ポストを追加することには、納得できません。
令和3年度予算では、市税収入が前年度より1割減収が見込まれています。貯金である財政調整基金を取り崩し、臨時財政対策債を大幅に増やすことで、なんとか歳入を確保しました。平成29年に152億円あった財政調整基金の残高は41億円と減り、一般会計の市債総額は年々減ってはいるものの半分が臨時財政対策債となってしまいました。新型コロナウイルス感染状況が長引けば、リーマンショック以上に厳しい財政状況になるのではないでしょうか。
また、今議論がされている区の再編では、区長などポストを減らし、人件費を減らすることで、再編の効果として7億円が生まれると言われてきました。今回の副市長の1名ポストを追加し、特別職の報酬2年間分が増えることと、矛盾しています。
2点目は、多様性に配慮していない人事になっていることです。
一年前の2月議会で、市長は「人口減少や少子高齢化に伴う労働力人口の減少、都市のスポンジ化など、変化し続ける多様な課題に対し、住民に最も身近な基礎自治体は、迅速かつ的確、総合的に対応し、住民の暮らしを持続可能な形で支えていかなければなりません」 と令和2年度の施政方針で述べ、「多様性と イノベーションで理想の未来を創造」を重点化テーマに掲げました。
しかし、今回の3人体制は、全員60歳以上の男性、そして全員市職員のOBです。技術職もいません。同質性が高く、とても多様性に配慮した体制だと言えません。市職員OB以外や、女性の登用を考えなかったのでしょうか?
長年市役所の中で行政経験を積んできて、ずっと同じ市役所という環境の中で、阿吽の呼吸ですぐに互いを理解することができ、決断ができるのは確かに楽でしょうし、居心地がいいでしょう。そうした同質性の高く、結びつきの強い組織が、経済成長の時代には成功を導いてきたと言われています。
しかし、そうした組織が、今の多様な課題、多様な市民に対応することができるでしょうか。多様性のある、ダイバーシティな組織の企業の業績が伸びたという実証データはたくさんあります。現状の組織文化を変えたくない、頑固に守りたいからなのでしょうか、イノベーションとは相反するものです。
これからは、物事をどう見るか、どのような分析・評価をするか、視点のダイバシティを取り入れながら市政を運営していることが、必要です。
誰もが生きやすい浜松市のためには、東京オリンピック・パラリンピックが掲げている「多様性と調和」を目指し、まずは多様性のある組織体制からと指摘して、私の反対討論とします。
<めぐみ活動予定 3月1日〜>
<めぐみ活動予定 2月16日〜>
東日本大震災から10年経って起きた震度6強の余震には、びっくりしましたね。災害はいつやってくるかわからないことを改めて感じました。
新型コロナウィルス感染症対応でもそうですが、準備が大事です。
市民の皆さんへの協力の呼びかけだけでなく、行政のやるべき準備を進められるよう、2月議会しっかり取り組みます。
<めぐみ活動予定 2月16日〜>
2月
17日(水)佐久間中学校
19日(金)本会議(2月議会初日)
環境経済委員会
21日(日)防潮堤の石拾い
アクトふれあいデイ
22日(月)環境経済委員会
本会議
24日(水)浜松の福祉を考える会
26日(金)議会運営委員会
27日(土)シードバンク&カフェ
3月
1日(月)全員協議会、本会議