浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

教育と福祉をつなぐ〜切れ目ないのこども・若者支援

一般質問その2

<めぐみ質問>

子ども子育て支援の充実に伴って、生きづらさを感じている、課題を抱えている子どもや保護者たちに対して
中学在学中までは何らかの支援の繋がりができてくるようになりました。

しかし、せっかく、幼小中と切り目にない支援をし、なんらかの支援が必要だと中学で認識されていても、
中学卒業後はぷっつりと繋がりが切れてしまいます。本当に本当に残念です。

通常級に在籍する特別な支援を必要とする中学生は平成27年度810名です。単純に3で割ると、約270名は卒業後も
なんらかの支援が必要な子どもと予想されます。虐待やネグレクトのある家庭で育った子どもたち、長期不登校
子どもたちの見守りも必要です。

最近の傾向では、発達級の卒業生や不登校生の進学先として、私立の通信制高校を選び、セットでサポート校に通学しています。
平成27年度の卒業生のうち206名が、サポート校に進学しています。また、進学も就職もしないなど子どもが平成27年度末52名います。

中学卒業時に、「今後も支援が必要な子ども、家庭」を中学卒業後も支援を繋いでいく必要がありますが、
中学校卒業後の繋ぎに関して課題が多いので、市長部局も教育委員会もなかなかできないと聞いています。
それぞれ課題をどう捉えているのか。

<花井教育長答弁要旨>
教育委員会として、保護者との十分な合意形成、情報を提供するにあたっての配慮が課題。

 
<伊熊こども家庭部長答弁要旨>
自発的に相談に来ない限り、必要な支援を十分受けられないことが課題。

<今後>
スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの資質向上や配置の充実に努める。

中学在学中から、保護者の同意のもと、スクールソーシャルワーカー等と連携し、支援につながるよう努めていく。

めぐみ質問
発達障害の高校生年代向けの市立の通級指導教室設置は?>

改正された発達障害者支援法でも、乳幼児期から高齢期までの切れ目のない「繋ぐ」支援が求められています。
しかし、発達障害のある高校生世代の子どもたちへの支援はほとんどないのが現状です。そこで、浜松市立で、
高校世代向けにも通級指導教室的なものが必要と考えます。例えば市立高校内に開設する考えはないのか、
花井教育長に伺います。

<花井教育長答弁要旨>
高校学校段階における発達支援教育の充実の重要性は認識しているが、平成30年度以降の県立高校への
通級指導教室の取り組みを注視していく。

<めぐみ再質問>
教育委員会の答弁にはがっかりしました。発達障害のある高校生世代の子どもたちへの支援は、
「平成30年度以降の県の取り組みを見ていく」との答弁と、とても残念な答弁でした。将来を担っていく
子どもたちの成長は待ってくれません。県立の高校に行っている子どもさんは、約7割で、残り3割の
子どもさんは、私立高校、通信制、進学しない子どもたちです。みな浜松の子どもです。浜松市では、
高校年代の子どもの教育的支援は、市は関係ない、県がやればいいと考えなのですか?

<めぐみ再々質問>
障害者差別解消法では、障害者にとっての障害を取り除く「合理的配慮」が公的機関には
義務付けられています。なぜ、公的機関である浜松市教育委員会は高校生世代の県立高校に行っていない
発達障害のある子どもたちに合理的配慮はしないのですか。