浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

日本初の民芸館が浜松にあった

民芸運動」ってご存知でしょうか?
浜松が、日本初の「日本民藝美術館」があった場所だったこと、ご存知ですか?

芸術の分野から無視されてきた民衆の生活用具に光をあて、手仕事のよさと美的な価値を認めようとするもので、柳宗悦(1889年〜1961年)らによって、進められたものだ。

昭和2年(1927年)に、柳を浜松に招き、座談会を開いたことが、浜松での民芸運動の始まりだった。

その後浜松の民芸運動は、中村精(誠心高等女学校勤務)、高林兵衛(積志・有玉の素封家、和時計の蒐集で有名/遠州病院設立に奔走)、平松実(中村の兄、ざざんざ織)、内田六郎(医師、ガラス絵の蒐集で有名)らが牽引していった。

昭和3年、東京上野公園で開かれた御大礼記念博覧会に日本民芸館がつくられたが、その建築にあたり、高林兵衛は有玉の大工や上島の瓦師を招いて完成させた。

昭和6年、有玉の高林兵衛の屋敷内に、日本で始めての常設民芸展示場「日本民藝美術館」が開館した。昭和8年には、閉館してしまうが、日本民芸運動の歴史においては、役割は大きかった。

日本民藝美術館の跡は、今もひっそりと浜松の地にある。

<参考>
浜松市中央図書館の「遠州民芸運動の資料展」「高林家資料展」

日本民藝館
http://www.mingeikan.or.jp/home.html

高校の同級生が民芸運動について書いている

民芸運動〜モーリスから柳、そして浜松」
http://blog.goo.ne.jp/shirai01/e/1145d2942a4aa23f01fd417c9a919378

*写真は、有玉にある高林家の門