「学び直し」クリエイティブスクール・釜利谷高校
経緯
平成19年「学習意欲を高める全日制課程の新しい仕組み作り」を目指して、3校(釜利谷、田奈、大楠)をクリエイティブスクールへの計画
平成21年度 最初の入学生を迎えた。現在は、大井高校、大和東高校も含めて5校となった。
クリエイティブスクールとは
中学校までに、持てる力を必ずしも十分に発揮しきれなかった生徒を積極的に受け入れ、さまざまな教育活動をとおして、これからの社会生活をよりよいものにする意欲と他者との関わりを大切にしながら、主体的に学び、考え、行動する「社会実践力」を育む学校。
「学び直し」と「社会実践力」をキーワードに「わかる授業」で生徒をささえ、鍛える仕組み。
教師たちの共通理解として、中学校まで、何らかの理由で自分の力を発揮できなかった、もう一度勉強をやり直したいと来ているのだから、高校生なのに、こんなこともできないの?とは思わない。学ぶことに向き合う生徒や意欲のある生徒にはとことん応える。良いことは褒め、ダメなことはダメときちんと言う。
- どういう生徒たちが入学してくるか
中学校で十分な学習に取り組めなかった「学び直し」を求める生徒
中学校で事情があり、長期間にわたり学校を離れていた生徒(不登校)
中学校で特別支援学級に在籍したり、通級指導教室で学んでいた生徒
言葉や文化の違いから十分な学習に取り組めなかった生徒(外国籍)
- 入試について
・入学選抜は、学力検査を実施せず、中学校の学習評価も選考要素としない
面接と調査票の観点を点数化、自己表現検査による選抜
システムとしてのクリエイティブスクール
・すべての授業を30人以下で実施(7クラス募集で10クラス展開)
・すべての生徒が支援を必要としているという考え方
SSE(Social Skill Education)の実践
担任と准担任の複数担任制
教育相談コーディネーター、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー配置
・出口を支える体制づくり
就職、インターシップの相談、指導など
スクールキャリアカウンセラー、コンソーシアムサポーター(インターシップ担当)配置
・外国籍の生徒支援
多文化教育コーディネーター配置
・保健室の充実
2人の養護教諭在住、午前中は中心に、1日40人ほどが利用
- わかる授業、学習意欲を高める工夫
- ベーシック&チャレンジ
- 朝の25分チャレンジの時間で、漢字の練習&漢字検定への挑戦
・基礎から積み上げる「ベーシック1」の設置
国語、数学、英語の中学校までの基礎学習をする
Ex.450円+510円÷3=
120円×5本+70円×7本=
- 大学生による「土曜講座」
クリエイティブスクールの成果
- クリエイティブスクールと名前をつけたことで、教師などの目線が変わった
- 困った生徒から、「困っている生徒」へ