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浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

防潮堤を見学して、気になった点

震災

5月4日、遠州灘沿岸部で施工が始まっている防潮堤」を見学してきました。


高さ13メートルに登ってみましたが、思ったり高さを感じませんでした。


レベル2(東日本大震災レベル、1000年に一度)の津波に対応した防潮堤で、
説明によると、浜松市の浸水域を1/3に減らし、2メートル以下の浸水域を97%減らすことが
できるとのことでした。

「浜松は恵まれている〜〜」


防潮堤建設は、多額な費用がかかることから、ほかの自治体では予算確保ができず、
建設に至っていないところが多いそうだ。

お隣の磐田市では、公共施設や民間ビルの協力や避難タワーの整備で津波対策をしているとの
新聞記事を読んだ。



ただ、実際に現場に行ってみて、いくつか気になった点がある。

1.レベル2以上の津波の場合、100%津波を防げるのではなく、2メートル以下ながらも
浸水する場所があるということ。

〜〜防潮堤があるから、大丈夫って考えてはダメってこと。そこはしっかり伝えなくてはね〜〜

2.ダムができたことで、砂の供給量が減り、砂浜はここ最近激減。

特に天竜川河口の浸食は激しい。

河口近くには、「西遠浄化センター」(浜松の中区及び西区、北区の一部・東区・南区・天竜区浜北区の下水道処理)があり、ここの津波対策はどうなっているのだろう?風紋広場でブースを設けていた、海岸浸食を考える会の方は、台風などの高波でも心配と話してくださった。
今回の13メートルの防潮堤建設予定は、海側があるが、天竜川側にはないようだ。

現在西遠浄化センターは県の管轄だが、合併10年経つ平成28年度には市に移管される予定だ。

確か、浜松市から県へ、地震対策&津波対策の要望書が出ていたと思うけど、その後どうなっているんだろう?


*その後調べたところ*

静岡県浜松土木事務所は、2014年度から西遠浄化センター水処理施設の設置更新に着手する予定。 
水処理施設の水路のゲートが老朽化しているため、3カ所で更新の改修を進める。予算に合わせて順次整備を行う。

3.中田島砂丘には、アカウミガメをはじめ、貴重な動植物がある。

 現場での説明では、今後生態系への影響を考えて、中田島砂丘部分の計画をしていくとのことだったが、
 環境アセスメントなど実施はあるのかな。

日本生態学会では、防潮堤建設にあたっての自然環境への配慮のお願いをしている。


4.馬込川や天竜川への遡上はどう考えられているんだろう?

 現場での説明では一切そこには触れられてなく、ホームページなどで調べてみると、「水門」や「堤防かさ上げ」などは今後の検討とのこと。「水門」ってどのくらいかかるものなのかしら。

5.防潮堤が完成したら、今と同じように凧揚がるかな?
  凧揚げ合戦をしていた日だったので、ちょっと心配に。凧揚げには、風が重要って聞いているけど、
  13メートル(ビル4階ほど)の高さだと、どう凧揚げに影響するんだろう?

などなど。

浜松は確かに企業からの寄付があり、全国に先駆けて防潮堤ができるのは、とっても恵まれていて、ありがたいことだ。
でも、だから「大丈夫」とか、だから「何も考えず」にはダメだと思う。

治水などのため、天竜川にダムがいくつもできた。洪水は減った。しかし、そのために、砂浜は激減した。
防潮堤によって、津波が防げ、命を守ることができるという大きな役割を達成することができる。しかし、その一方で自然や生活に与える影響が何かしらあるはずだ。マイナス面も示し、少し面倒だけれど、住民合意をとりながら、防潮堤建設を進めてもらいたい。