浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

子ども医療費どうする?

浜松市では、平成22年度から、中学3年生までの入院、通院の医療費について、助成を行っている。夜間救急室、時間外診療などは対象外で、通院1回500円、入院1日500円の自己負担がある。

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先日、川勝県知事が当選後の初記者会見で、高校3年生までの医療費助成を実施したいとの発言あったとの報道があった。

ご存知だろうか?子ども医療費の助成について、政令指定都市である浜松市平成26年度から県の負担を受けていないのだ。

政令指定都市20市のうち、都道府県からの負担金を受けられていないのは、5市。浜松、静岡、さいたま、岡山、新潟のみ)

県内の市町と同様に高校3年生まで医療費助成をするとなると、市の財政負担はどのくらいなのだろうか?

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その前に、これまでの子ども医療費の状況を調べてみた。

現在と同じシステムになった22年度当時は、21億円(決算額)ほどであった子ども医療費助成が平成28年度最終予算で27億円と増加している。

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平成28年度は最終予算額、あとは決算額

*事業費は扶助費と審査手数料の合計

*平成19年度は、未就学児の入院、通院の助成

 平成20年度から中学3年生までの入院の助成も追加

 平成22年度〜現在、中学3年生まで入院、通院の助成

 

さらによくみると、未就学児への助成額はほぼ変わらないが、小中学生への助成額は増加している。

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一方、子ども医療の対象者は少しづつ減少している。

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今後、浜松市でも、高校3年生までの医療費助成が検討されていくことだろう。

県知事の公約として実施していくのなら、同じ県民、静岡県の子どもなので、県負担を求めていくことが必要だろう。

また、なぜ小中学校の医療費がこれだけ大幅に増えているのかを分析する必要がある。小児科医への負担増加、コンビニ受診、過剰な医療に繋がっていないかを検討し、適正受診を啓発していく必要があるだろう。

 

 

発達支援学級卒業後の課題

特別支援学級(浜松では発達支援学級)に在籍している発達障害のある子の中学卒業後の進路が課題だ。
年々、発達支援学級の在籍者数は増加している。

知的や身体に問題がないため、手帳が取得できず、特別支援学校高等部への進学はできない。進学希望していても、高校には特別支援学級がない。(来年度から通級学級設置が検討されているが)

 

現在、情緒クラスの53%、知的クラスの24%が定時制、私立の通信制・サポート校に進学している。私立の通信制・サポート校は丁寧な指導が売りだけれど、授業料が高い、卒業後の就職支援が少ないなどの課題があげられている。

浜松市では、精神保健福祉センターと青少年育成センターが連携して、訪問をして、各学校の現状を把握しているようだが、中学校や保護者への情報提供は適切なんだろうか?

<めぐみ活動予定 7月14日〜>
7月
14日(金)学習支援連絡会、聖星高校吹奏楽部見学、発達障害者支援地域協議会
16日(日)配慮の必要な子の放課後を考えるセミナー準備会
 
 
18日(火)浜松の福祉を考える会
 
19日(水)厚生保健委員会、
      行財政改革・大都市制度調査特別委員会
20日(木)基地対策協議会
      遠州縞プロジェクト
      高校同窓会総会
23日(日)浜松の福祉を考える会
24日(月)議会改革検討会議
      女もすなる都市計画
25日(火)見学・第3都田
      鴨江アートセンター
26日(水)〜27日(木)
  行財政改革・大都市制度調査特別委員会視察
    仙台市山形県河西町
28日(金)LGBT自治体議連研修会(東京)
31日(月)自治体議員立憲ネットワーク
 
  
 

「女もすなる都市計画 勉強会番外編」

「女もすなる都市計画 勉強会番外編」

 

浜松市都市計画課長杉石さんから浜松市の都市計画マスタープラン策定中の立地適正化計画について学びます。

日時:7月24日月曜日18:30~

場所:浜松市民協働センター2階

 

資料の準備がありますので、参加希望者は事前にお伝えください。

 

*参加者は、女性(性自認を含む)に限らせていただきます。

 

 

 

出世の館

新聞によると、昨日の地方創生調査特別委員会で、「直虎関連の経済効果を早めに算出し、公表せよ」との意見があったようだ。

 

 

ベンガラ横丁のあとにできた「出世の館」の売上があがっていないという納入業者の話を受け、調べてみた。
出世の館は、大河ドラマを機に5700万円を投じて建設、運営。
これまでに10万人の入場者数がある一方、一カ月の売上は平均300万円。1日計算10万円。運営費が支払われているからなのか、貪欲さにかけるのではないかなあ。入場者も観光客がちらほらとのこと。

 

広報はままつ7月号の市長コラムには、出世の館は観光誘客の目玉と述べている。

 

 

せっかくのチャンスを逃がさず、もっと官民あげて営業努力してほしい。

6年目の福島県・浜通り(原発事故・津波被害地域)その4

 

2日間の感想

原発事故、津波で大きな被害を受けた浜通りの3市6町だが、市町によって復興への考え方、取り組み、スピードが異なっていた。

福島第一原発がある大熊町双葉町は、6年経っても未だ「避難困難地域」。大熊町の副町長が他の市町の復興状態を見て、「差をつけられた」「復興予算が自分の町の分、残るのだろうか」とため息をついていた、同乗していた双葉町出身の大学生は久しぶりに見た荒れた故郷に涙していた。復興はまだまだだ。

その一方で復興が進んできているまちは、箱物に多額なお金が使われていた。町庁舎、駅、歩道、新築の住宅、巨大防潮堤。ここまで必要なのかというぐらい。

さらにびっくりしたことは、巨大防潮堤のすぐ横に、新築住宅がどんどん建っていること。もう震災、津波の怖さは忘れているのだろうか?それとも、防潮堤ができて安心したからだろうか。

原発を受け入れたことによって、町は仕事ができ、人が増え、豊かさを享受してきた。

しかし、事故が起きるとその結果は悲惨だ。6年の間で草木に覆われた建物、そしてその中での行われていた6年前の生活は戻ってこない。
被災した町に人が戻ってきて欲しいが、被災補償があるので、住民票を移さないけれど、帰れない、帰らない人は多いだろう。人口流出が進む中で、それぞれの市町がどうまちづくりをしていくか、これからも注目していきたい。

浜松市がすべきことは、復興への支援だけでなく、被災地の状況を研究し、土地利用を定める時には「災害」(地震津波原発、土砂災害など)への配慮をどう入れ込んでいくかだと思う。

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6年目の福島県・浜通り(原発事故・津波被害地域)その3

2日目

相馬市を出て、常磐道大熊町から南下

富岡町
この4月に避難解除。
東京電力福島第二原子力発電所エネルギー館が、現在は、福島第一の視察の受付や現地に入る人の研修をする福島第一原発視察センターになっていた。今後は廃炉の様子も展示するように計画中」とのこと。

富岡駅の周りは、復興が進んでいた。
周辺にはまだ津波被害そのままの家があったり、その隣に新築の住宅や復興住宅があったりと。
その一方で、富岡駅工事現場の海側に黒のフレコンが積まれている。瓦礫も。

 

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楢葉町
楢葉オフサイトセンター
 

震災前のオフサイトセンターは、自家発電が作動せず職員は逃げた

 

広野町
広野復興拠点

2重の防潮堤。ここまで欲しいのだろうか。これも復興予算?

 

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いわき市久ノ浜>
ここも巨大な防潮堤ができていた。

そして、できている防潮堤のすぐ側に新築の家がドンドン建っているのには、びっくり。

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