浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

行き先がない〜介護保険法改正から半年〜

改正介護保険法が施行されて、介助から予防介護へと重点が移った。具体的には「要支援」「要介護1〜5」の6段階だった認定区分を「要支援1」「要支援2」と「要介護1〜5」の7段階に再編された。

この新区分で認定されると、基準が厳しく、介護予防に向かない人も要支援1、2になってしまう事例が出てきている。

現実に、つたい歩きがようやっとでほとんど車いすでの移動、身寄りがいない、医療行為が必要(ただし、症状は安定)で、施設に入っていた女性(今年の4月以降に入所)は、これまでは「要介護2」だったのが、「要支援2」になってしまった。すぐに再申請の手続きをし、再申請後の認定は「要介護1」だったので、今回は施設を出なくて済んだ。しかし、半年ごとにドキドキするには、精神的に苦痛だろう。今回は要介護に残れる基準として国は「心身の状態が安定していない」「認知症などで、利用者が介護予防について理解するのが困難」の2点だけだ。「認知症があればね、、、」なんて声が聞こえてくると、本当に辛くなってくる。

身寄りがなく、住むところもなく、身体の弱いお年寄りを、救えないという日本は、本当に豊かな国なんだろうか。