浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

医療機関が精神障害者の就労支援

東京都多摩市の桜ヶ丘記念病院で実施されている就労支援について、話を聞きにいった。

聖蹟桜ヶ丘病院は、社会福祉法人が運営されている精神科中心の650床の病院。訪問活動室、地域連携室があり、患者のニーズと地域資源との連携を具体的に実施している。

医療福祉部医療相談課精神保健福祉士、ソーシュアルワーカーさんの案内により、精神の50人定員のデイケアセンターを見学した。そして、デイケアセンターから、就労に向けた支援を行政と連携をして、実施しているとの話を聞いた、デイケアセンターでは、毎日参加自由のプログラムが月曜日から土曜日まで午前2〜3、午後2〜3、体操、頭の体操、園芸、認知トレーニング、趣味、健康教室、栄養教室など多彩に用意されている。現在130名の登録で、一日40〜50人が通っている。

就労支援としては、IPSの手法(individual placement and support)を用いている。速やかに職探しを実施し、計画、実行、評価を繰り返し、本人、家族、事業主への支援をしている。IPSは、それまでのステップアップの手法(ミーティング。トレーニング、職探)という方法と比べて、就職に関して、倍以上有効だとの評価が出ているとの説明があった。

ソーシャルワーカーは、病院内にとどまらず、就労を引き受けてくれそうな会社や実際に利用者を受け入れている会社に訪問をしている。東京都のしごと財団、ハローワークとの連携もワーカーが行っている。

多摩市地域福祉課は、病院のワーカーを週1、課に来てもらい、同行訪問などを
実施しているとのこと。

今回は、医療機関での就労支援であったが、IPSという手法は、行政や施設などでも応用できると思う。

また、IPSは精神障害者だけの就労支援だけでなく、若者就労支援、ニート支援、発達障害者の就労支援などにも応用がきく手法ではないかと思う。これまでのセミナー方式からの脱却を早急にはかる必要があろう。