浜松HAPPY化計画ブログ

鈴木めぐみが見つけてきたあんなコト・こんなコト

区の再編について意見を聴く会を傍聴して

区の再編について、各自治会長に意見を聴く会が始まった。

 

先日、曳馬地区と和田地区を傍聴した。

 

「初めて資料見て意見をと言われても」と戸惑いの声。
「いろんな地区が調整をしてようやく10年馴染んできたところなのに、なぜ今?」という疑問の声。

「地域の発展をどう考えているのか」とビジョンを求める声。

「納税者としては削減になるなら早く再編進めてほしい」という賛成の声など諸々な意見が出てきた。

 

ある自治会長さんが「意見を聞いたパフォーマンスになるのではないか」と言っていたが、自治会長だけ、一回意見を聴くだけで丁寧な説明、意見聴取にならないのでは。
また、自治会長は60歳以上の男性ばかりで、これではあまりにバランスが悪い。

 

気になったのは、「地域づくりの要は自治会だ」と何度も部長が答えていたこと。浜松の自治会はコミュニティの要にはなっているが、地域づくりの要になるためには協働センターに正規職員を1人追加しただけでは進まない。

全国では、「小規模多機能自治」を進める動きがある。

 

鳥取県雲南市山形県川西町「きらりよしじまネットワーク」などだ。

www.e-yoshijima.org

 

小規模多機能自治推進ネットワーク会議の報告の小規模多機能自治を目指したが停滞してる事例の分析から。

1、「協働」が明確になっておらず、浸透していない。 …行政のため?というやらされ感 

2、地域と行政が、対等ではなく上意下達的。 …“小さな役所”、“やってもらう”という行政の意識 3、 補完性ではなく、役割分担という名のもとに線引き。

4、住民自治の仕組みになっていない。 …例)事務局が行政の身分、 指定管理の仕様書にソフト活動を規定 など 

5、進度に応じた対応がなされておらず、柔軟性に欠ける。 …例)いきなり交付金化し、単にイベントが増えただけ 

6、制度のみで、適切な仕掛けがなされていない。 …学び合い、磨き合いの機会がない など

 

市では、区の再編によって、住民自治を強化するため、協働センター単位で任意の「地域委員会」(仮称)を作ってもらい、地域づくりを進めてもらいたいという考えがある。

しかし、先の報告のように、制度のみで適切な仕掛けがされていない、住民自治の仕組みになっていないとなると、地域づくりは停滞してしまう。

 

区の再編は、行政の組織の見直しのみではなく、市が掲げる「未来を見据えた新たな自治モデルの創造」には地域づくりも含んでいるのではないだろうか。

 

また、2つの地域の意見を聴く会を傍聴して、意見を言うことより、先に疑問がある方が多い。再編についての疑問に答えてくれるネット上の場が欲しい。